交響曲第4番 (オネゲル) 交響曲第4番 (オネゲル)の概要

交響曲第4番 (オネゲル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/06 23:44 UTC 版)

作曲の経緯

バーゼル室内管弦楽団の創立20周年記念として、その創立者で指揮者パウル・ザッハーの依頼を受ける。1946年に作曲され、翌1947年1月21日にザッハーによってスイスバーゼルで初演された。ちなみに、創立10周年記念に作曲されたのが交響曲第2番である。

オネゲル自身はフランス生まれであったが、両親が共にスイス人であったため国籍はスイスであり、スイスに愛着を持っていたことがこの曲の成立にも繋がっている。

楽器編成

小さな2管編成。

フルート2、オーボエ1、クラリネット2、ファゴット1、ホルン2、トランペット1、グロッケンシュピールシンバルタムタム、タンブールバロワ(バーゼルの太鼓)、トライアングルピアノ、弦5部。

楽曲の構成

新古典主義の作風とされる。

  • 第1楽章
    • レント・エ・ミステリオーソ~アレグロ (Lento e misterioso - Allegro) 。冒頭は低弦の動機で始まり、管楽器コラールに受け渡す。神秘的なヴァイオリンの独奏が現れる。官能的な和声と旋律的な管楽器の経過句が、幸福感を醸し出す。
  • 第2楽章
    • ラルゲット (Larghetto) 。低弦がリズムを刻み、荘重なパッサカリアを展開する。途中、木管による鳥の鳴き声を模した音が入っている。
  • 第3楽章
    • アレグロ (Allegro) 。弾むような3拍子のリズムの曲。溌剌としたスタッカートによる弦と管の掛け合い。後半はクラリネットによる旋律が現れ、最後は軽やかな曲調のまま弱音で終わる。

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