交響曲第2番_(オネゲル)とは? わかりやすく解説

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交響曲第2番 (オネゲル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 05:32 UTC 版)

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交響曲第2番Symphonie n°2 )は、アルテュール・オネゲルが作曲した5曲の交響曲のうちの第2作。第二次世界大戦時に作曲されたこともあり、陰鬱な曲調である。

作曲の経緯

1936年の旧バーゼル室内管弦楽団創立10周年記念のために、設立者パウル・ザッハーの委嘱により作曲された。しかし曲の完成が大幅に遅れるうちに第二次世界大戦が勃発し、1940年にはパリがドイツ軍によって占領される。このような状況下で作曲は進められ、1941年にようやく完成した。この曲はザッハーに献呈されている。

初演

1942年5月18日チューリヒ・コレギウム・ムジクムにおいて、ザッハー指揮バーゼル室内管弦楽団によって初演された。

楽器編成

  • 弦5部
  • トランペット1(第3楽章のみ。任意のパートであるが、ほとんどの演奏では省略されずに演奏される。作曲者は「オルガンストップを操作するように」演奏するよう指示している。)

演奏時間

約24分(各10、9、5分)

楽曲の構成

第1楽章
モルト・モデラート (Molto moderato) 4/4拍子-アレグロ (Allegro) 2/2拍子。戦時の苦難を象徴する悲痛で暗鬱な音楽。
第2楽章
アダージョ・メスト (Adagio mesto)、3/2拍子。休戦のひと時のゆっくりした絶望的な音楽。
第3楽章
ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポ (Vivace no troppo)、6/8拍子。再び音楽的な戦いが起こり緊張するが、最後にトランペットのコラールが追加されて曲全体が幾許かの救いの光明に導かれる。

参考文献

  • 最新名曲解説全集3 交響曲III(音楽之友社
  • サラベール社のスコア

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