三省堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 15:39 UTC 版)
教科書
- 文部科学省検定済み教科書の発行者番号は15。
- 高等学校向け検定教科書を2教科(国語、英語)発行している。
- 中学校向け検定教科書を3教科(英語、国語、書写)発行している。
- 小学校向け検定教科書を1教科(英語)発行している。
- 家永三郎らが執筆し家永教科書裁判の契機となった高等学校向け教科書『新日本史』は同社による出版であった。
不祥事
- 複数の発行者が厳格な情報管理が求められている検定中の教科書を小中学校の校長らに閲覧させ、金品を支払っていた事案等が発覚。また2015年、当時の社長らは一連の不祥事について不正を認識していながらも文科省へ虚偽の報告を行っていた[7][8]。
主な出版物
国語辞典・古語辞典・漢和辞典
- 大辞林、広辞林、ハイブリッド新辞林、小辞林、新明解国語辞典、三省堂国語辞典、例解新国語辞典、現代新国語辞典、デイリーコンサイス国語辞典、ジェム国語辞典、辞海、音訓両引き国漢辞典
- 全訳読解古語辞典、全訳基本古語辞典、三省堂 詳説古語辞典、新明解古語辞典、例解古語辞典
- 漢辞海、五十音引き漢和辞典、例解新漢和辞典、新明解漢和辞典、三省堂新漢和中辞典
- 新明解日本語アクセント辞典、現代国語表記辞典、コンサイスカタカナ語辞典
- 新明解百科語辞典、新明解四字熟語辞典、新明解故事ことわざ辞典、都道府県別全国方言辞典、中国名言名句辞典新版
外国語辞典
- グランドコンサイス英和辞典、グランドセンチュリー英和辞典、ウィズダム英和辞典、新グローバル英和辞典、新クラウン英和辞典、デイリーコンサイス英和辞典、エクシード英和辞典、デイリーニューフォニックス英和辞典、初級クラウン英和辞典、カタカナで引ける英和辞典、ジェム英和・和英辞典、カレッジクラウン英和辞典、最新明解英和辞典、新明解英和中辞典
- クラウン独和辞典、新コンサイス独和辞典、クラウン仏和辞典、デイリーコンサイス仏和・和仏辞典
- クラウン中日辞典、デイリーコンサイス中日辞典、例解新日韓辞典、例解新韓日辞典
- クラウン西和辞典、コンサイス露和辞典
- 現代英文法辞典、英語語義語源辞典、英語文体論辞典、固有名詞英語発音辞典、ドゥーデン図解英和辞典
- 言語学大辞典(全六巻、別巻一)、日本列島の言語、ヨーロッパの言語
事典
- コンサイス日本人名事典、コンサイス外国人名事典、コンサイス日本地名事典、コンサイス外国地名事典、コンサイス鳥名事典、コンサイス日本山名辞典、コンサイス外国山名辞典、日本山名事典
- 江戸東京学事典、聖書思想事典、西洋絵画作品名辞典、クラシック音楽作品名辞典
六法
一般書
- コンサイス20世紀思想辞典、魯迅事典、朝鮮の歴史、楽しいネーミング百科、東京おもひで草
- 虚子編 新歳時記、季寄せ、ホトトギス新歳時記
- フェルミ熱力学、物理小事典、化学小事典、三省堂世界星座早見、家づくりその前に
- 抗がん剤の副作用がわかる本、世界のエッセンシャルドラッグ、ようこそダウン症の赤ちゃん、ぼくの手,おちゃわんタイプや、龍平の現在
- うめ版 新明解国語辞典×梅佳代
- オタク用語辞典 大限界[9][10]
1960年代には三省堂新書、1980年代までは三省堂選書という叢書のレーベルもあった。
電子出版
- スーパー大辞林・コンサイスカタカナ語辞典、グランドコンサイス英和辞典・グランドコンサイス和英辞典、クラウン独和辞典・新コンサイス和独辞典、クラウン仏和辞典・コンサイス和仏辞典
- 三省堂 辞典館、新グローバル&ニューセンチュリー英和・和英辞典、
- 大辞林&デイリー英和・和英、辞林21、三省堂 新辞書パック11、クラウン独和辞典、クラウン仏和辞典
- 聖書思想事典、萱野茂のアイヌ語辞典、ホトトギス電子新歳時記、e康熙字典 日本語版
三省堂 Web Dictionary
2001年1月からWebでの辞書検索サービスを開始、有料版のほかに、無料で「デイリーコンサイス英和辞典」「デイリーコンサイス和英辞典」「デイリーコンサイス国語辞典」の3タイトルを検索できたが[11]、2020年9月30日にサービスを終了した[12]。
ことまな
三省堂が提供するデジタル教科書や教材をはじめとする学習サービスプラットフォームの総称。
関連会社
- 三省堂印刷株式会社 - 印刷・製本
- 株式会社三省堂流通センター - 三省堂出版物の倉庫、ならびに発送業務
- 株式会社三省堂出版サービス
三省堂書店との関係
三省堂は三省堂書店の出版・印刷部門が1915年(大正4年)に独立したもの[2]。現在は直接の資本関係はない。
だが、以前は共同で設立した三省堂企画があり、主に贈答品、記念品といった用途に三省堂の辞典に名入れしたものや、オリジナルの辞典・事典を制作していた。現在は解散し、事業は三省堂が引き取った。
また、三省堂書店の出版子会社である創英社が三省堂印刷に印刷・製本を発注することがあるほか、三省堂健康保険組合を共同で運用していた[注釈 4]。
注釈
出典
- ^ “【移転】三省堂 - 新文化オンライン” (2022年5月24日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ a b 三省堂書店 | 会社情報 : 三省堂書店の歩み
- ^ 渋沢社史データベース『(株)岩波書店『岩波書店八十年』(1996.12)』
- ^ コトバンク 『三省堂』
- ^ 三島由紀夫「座右の辞書」。『風景』1961年1月号掲載、『決定版 三島由紀夫全集第30巻・評論6』(新潮社、2003年)所収。
- ^ a b c d e 【私の東京物語】亀井忠雄(三省堂書店会長)日本初の百科事典
- ^ “教委が校長処分検討 三省堂、不正認識し虚偽報告”. 日本経済新聞 (2015年10月30日). 2022年3月21日閲覧。
- ^ “校長ら53人に現金 三省堂の教科書謝礼問題”. 日本経済新聞 (2015年12月5日). 2022年3月21日閲覧。
- ^ 『刊行前から新聞・テレビ・ラジオで大注目! 期待に応えて『オタク用語辞典 大限界』、限界突破で堂々出版!!』(プレスリリース)株式会社三省堂、2023年10月23日 。2023年10月23日閲覧。
- ^ 大限界、三省堂 - 2023年12月4日閲覧。
- ^ “三省堂、日本最大の辞書検索サービスを2001年1月に開始”. INTERNET Watch (2000年12月4日). 2021年9月13日閲覧。
- ^ “三省堂 Web Dictionary サービス終了のお知らせ”. 株式会社 三省堂 (2020年10月). 2021年9月29日閲覧。
固有名詞の分類
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