レイ・ブラッドベリ レイ・ブラッドベリの概要

レイ・ブラッドベリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 02:28 UTC 版)

レイ・ブラッドベリ
Ray Bradbury
1975年
誕生 1920年8月22日
アメリカ合衆国イリノイ州ウォキーガン
死没 (2012-06-05) 2012年6月5日(91歳没)
アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
職業 小説家、詩人
国籍 アメリカ合衆国
ジャンル SF、幻想文学、ホラー、ミステリー
代表作華氏451度』、『火星年代記
署名
公式サイト Ray Bradbury
ウィキポータル 文学
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経歴

1938年から1942年まで新聞の販売をしており、その間にヘンリー・ハースとの共作の「振り子」が『スーパー・サイエンス・ストーリーズ』に掲載され、プロ作家になった。

1947年、処女短編集『黒いカーニバル』(Dark Carnival)をアーカム・ハウスから刊行した。続いてダブルディから刊行された『火星年代記』『刺青の男』で名声を得る。

1947年、1948年に、アメリカの年間短編傑作集(いわゆるO・ヘンリー賞)に2年連続で作品が収録された(1947年に「集会」が収録、1948年に「発電所」が第三席で入賞)[2]1954年、アメリカ芸術文学協会賞、カリフォルニア・コモンウェルズ・クラブのゴールド・メダル賞を受賞した。

またハーマン・メルヴィル原作、ジョン・ヒューストン監督の映画『白鯨』の脚本を担当した。

晩年はロサンゼルスに在住し、著作活動を続けた。2012年6月5日に91歳で死去[3]

特撮監督のレイ・ハリーハウゼンとは高校時代からの友人である。

作品リスト

長編

  • 火星年代記』(The Martian Chronicles
  • 華氏451度』(Fahrenheit 451
  • たんぽぽのお酒』(Dandelion Wine
  • 『ハロウィーンがやってきた』(The Halloween Tree
  • 『何かが道をやってくる』(Something Wicked This Way Comes
  • 『死ぬときはひとりぼっち』(Death is a Lonely Business
  • 『黄泉からの旅人』(Graveyard for Lunatics: Another Tale of Two Cities
  • 『塵よりよみがえり』(From the Dust Returned
    • 中村融訳 河出書房新社、2002、河出文庫、2005
  • 『さよなら、コンスタンス』(Let's All Kill Constance
  • 『緑の影、白い鯨』(Green Shadows, White Whale
  • 『さよなら僕の夏』(Farewell Summer
    • 北山克彦訳 晶文社、2007

短編集

  • 『黒いカーニバル』(Dark Carnival
  • 刺青の男』(The Illustrated Man
    • 小笠原豊樹訳 早川書房、1960 のち文庫
  • 太陽の黄金の林檎』(The Golden Apples of the Sun
    • 小笠原豊樹訳 早川書房、1962 のち文庫
  • 『十月はたそがれの国』(The October Country
  • メランコリイの妙薬』(A Medicine for Melancholy
  • 『よろこびの機械』(The Machineries of Joy
  • ウは宇宙船のウ』(R Is for Rocket
    • 大西尹明訳 創元推理文庫、1968 のち創元SF文庫
  • スは宇宙(スペース)のス』(S Is for Space
  • 『キリマンジャロ・マシーン』(I Sing the Body Electric
    • 伊藤典夫ほか訳 早川書房、1981 のち文庫
  • 『歌おう、感電するほどの喜びを!』(I Sing the Body Electric
    • 伊藤典夫ほか訳 ハヤカワ文庫、1989
  • 『ブラッドベリは歌う』(I Sing the Body Electric!
  • 『とうに夜半を過ぎて』(Long After Midnight
    • 小笠原豊樹訳 集英社、1978 のち文庫、河出文庫、2011
  • 『万華鏡 ブラッドベリ自選SF傑作選』(The Vintage Bradbury
  • 『十月の旅人』(The October Game and Other Stories
    • 伊藤典夫訳 大和書房、1974 のち新潮文庫、ハヤカワ文庫、2016
  • 『火の柱』(Pillar of Fire and Other Plays
    • 伊藤典夫訳 大和書房、1980
  • 『火星の笛吹き』(The Piper
    • 仁賀克雄編訳 徳間書店、1979 のち文庫、ちくま文庫
  • 『悪夢のカーニバル』(A Memory of Murder
    • 仁賀克雄訳 徳間文庫、1984
  • 『恐竜物語』(Dinosaur Tales
    • 伊藤典夫訳 新潮文庫、1984
  • 『バビロン行きの夜行列車』(Driving Blind
  • 『夜をつけよう』(Switch on the Night
    • 今江祥智訳 BL出版、1998
    • 夜のスイッチ 北山克彦訳 晶文社、2008
  • 『二人がここにいる不思議』(The Toynbee Convector
    • 伊藤典夫訳 新潮文庫、2000
  • 『瞬き(まばたき)よりも速く』(Quicker Than the Eye
  • 『社交ダンスが終った夜に』(One More for the Road
    • 伊藤典夫訳 新潮文庫、2008
  • 『猫のパジャマ』(The Cat's Pajamas
    • 中村融訳 河出書房新社、2008、河出文庫、2014
  • 『永遠の夢』(Now and Forever
    • 北山克彦訳 晶文社、2010

ノンフィクション、エッセイ、および伝記

  • 『ブラッドベリがやってくる - 小説の愉快』(Zen in the Art of Writing
  • 『ブラッドベリはどこへゆく - 未来の回廊』(Yestermorrow
    • 小川高義訳、晶文社、1996
  • 『ブラッドベリ、自作を語る』サム・ウェラー共著、小川高義訳、晶文社、2012
その他、短編多数
徹底的なインタビューに基づいた評伝

タイトル

  • 『太陽の金の林檎』(The Golden Apples of the Sun、1953年)のタイトルは、アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツの詩『さまようイーンガスの歌』(The Song of Wandering Aengus )から採られている。
  • 『歌おう、感電するほどの喜びを!』(I Sing the Body Electric、1969年)のタイトルは、ウォルト・ホイットマンの詩集『草の葉』に所収されている「アダムの子どもたち」(Children of Adam)内の一編の詩のタイトルから採られている。
  • 『何かが道をやって来る』(Something Wicked This Way Comes、1962年)のタイトルは、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』の第4幕第1場において、洞窟の中に潜んだ3人の魔女のうちの一人がマクベスが近づいたことを察し、“By the pricking of my thumbs, Something wicked this way comes. Open, locks, whoever knocks.”(親指がぴくぴく動く、何か悪いものがこっちに近づいて来るな、抜けろ、かんぬき、誰でもいいぞ)と発した箇所からの引用である。ちなみに、アガサ・クリスティの推理小説『親指のうずき』(By the Pricking of my Thumbs、1968年)も同じ箇所の台詞から採られている。

  1. ^ Ray Bradbury” (英語). 2012年6月12日閲覧。
  2. ^ 各文学賞受賞作家一覧 "O・ヘンリ賞(オー・ヘンリー賞)"
  3. ^ “Reports: Ray Bradbury dead at 91” (英語). ナショナル・ポスト. (2012年6月6日). http://arts.nationalpost.com/2012/06/06/reports-ray-bradbury-dead-at-91/ 2012年6月6日閲覧。 


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