ユリウス暦 新年初日

ユリウス暦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/24 23:05 UTC 版)

新年初日

改暦直前のローマ暦は1月1日が新年初日で、これはユリウス暦でも踏襲した。しかし、各地ではユリウス暦の導入後もこれとは異なる日付を新年初日とした。エジプトのコプト暦では8月29日に新年が始まる。いくつかの暦では、アウグストゥスの誕生日9月23日に新年を合わせた。ビザンチン暦インディクティオに由来して9月1日に始まる。

中世のカレンダーはローマ人がしていたようにそれぞれ28から31日までの日を含む12の縦の列として1月から12月を表示し続けたため、すべての西ヨーロッパ諸国は1月1日を「元日」と呼び続けた。しかし、これらの国のうちのほとんどは12月25日3月25日、あるいはフランスのように復活祭に新しい年を開始した。

2、3のイタリア都市国家を除くほとんどの西ヨーロッパ諸国は、グレゴリオ暦を採用する以前のまだユリウス暦を使っている間に、新しい年の最初の日を1月1日に移した。以下の表は各国が新年として1月1日を採用した年を示す。

1月1日を採用した年[4][5] 改暦した年
ヴェネツィア共和国 1522 1582
神聖ローマ帝国[6] 1544 1582
スペインポルトガル 1556 1582
プロイセンデンマークノルウェー 1559 1700
スウェーデン 1559 1753[7]
フランス 1564 1582
南ネーデルラント 1576[8] 1582
ロレーヌ 1579 1760
ネーデルラント連邦共和国のうち
ホラント州ゼーラント州
1583 1582
ホラント州ゼーラント州を除く
ネーデルラント連邦共和国
1583 1700
スコットランド 1600 1752
ロシア 1700 1918
トスカーナ 1721 1750
スコットランドを除く
大英帝国
1752 1752[9]
セルビア ? 1918

注釈

  1. ^ 循環論法となってしまうため、参考として他の暦法の期日を示す。同日は中国暦初元3年11月29日、ユダヤ暦3716年4月29日である。計算はhttp://hosi.orgによる。
  2. ^ イエスの処刑は、ユダヤ教の過越しの日の前日すなわちニサン月14日(ヨハネによる福音書)または過越祭第一日目の同月15日(共観福音書)とある。
  3. ^ 改暦勅書(Inter gravissimas)6節および7節。"Quo igitur vernum aequinoctium, quod a patribus concilii Niaeni ad XII Kalendas Aprilis fuit constitutum, ad eamdem sedem restituatur..."いかにして(天文学的)春分をニケーア公会議で「固定」された3月21日に近づけるかが問題とされている。
  4. ^ 改暦勅書原文は1581年(anno Incarnationis dominicae MDLXXXI)と発布日を記す。記事で詳述するように中世以降のユリウス暦の新年は1月1日とは限らなかった。当時のローマ教皇庁自体、3月25日をユリウス暦新年とする暦法を採用していたため、2月24日は前年となる。
  5. ^ 紀元前45年から紀元前5年までは40年である。したがって、4年に1度の閏年であれば、10回の閏年を入れるべきであった。しかし、誤って閏年を3年に1度置いたので、40÷3 = 13回の閏年を入れてしまった。そのため、13 - 10 = 3回分の閏年を省けばよいことになる。
  6. ^ 「ゲルマニクス」はカリギュラの本名の最後の部分の名前であり、かつ自分の父(ゲルマニクス)の最初の部分の名前でもある。
  7. ^ ユリウス=クラウディウス朝の5人の皇帝のうち、自分の人名を月の名前に付けようとしなかったのはティベリウスだけである。
  8. ^ 詳細な証拠については、en:Julian calendarを参照
  9. ^ なお、イードゥースのほかにもノーナエという特別な名で呼ばれた日付があり、これを使っても月の日数を推定できる。
  10. ^ en:Julian calendarによれば、紀元前12年より前、祭事の日付による逆算ですでに2月の日数が28日であった証拠があるという。
  11. ^ 日本標準時(JST)では同日の午前9時
  12. ^ a b c d e この期間は「ユリウス暦とグレゴリオ暦との差は○日」と一概には言えない。例えば、ユリウス暦1700年2月19日はグレゴリオ暦では1700年3月1日だが、1700年2月19日と1700年3月1日との差は、ユリウス暦では11日だが、グレゴリオ暦では10日である。

出典

  1. ^ 改暦勅書の第9節
  2. ^ july | Search Online Etymology Dictionary”. www.etymonline.com. 2019年12月7日閲覧。
  3. ^ august | Origin and meaning of august by Online Etymology Dictionary” (英語). www.etymonline.com. 2019年12月7日閲覧。
  4. ^ John J. Bond, "Commencement of the Year", Handy-book of rules and tables for verifying dates with the Christian era, (London: 1875), 91–101.
  5. ^ Mike Spathaky Old Style and New Style Dates and the change to the Gregorian Calendar: A summary for genealogists
  6. ^ The source has Germany, whose current area during the sixteenth century was a major part of the Holy Roman Empire, a religiously divided confederation. The source is unclear as to whether all or only parts of the country made the change. In general, Roman Catholic countries made the change a few decades before Protestant countries did.
  7. ^ Sweden's conversion is complicated and took much of the first half of the 18th century. See Swedish calendar.
  8. ^ Per decree of 16 June 1575. Hermann Grotefend, "Osteranfang" (Easter beginning), Zeitrechnung de Deutschen Mittelalters und der Neuzeit (Chronology of the German Middle Ages and modern times) (1891–1898)
  9. ^ 1751 in England only lasted from 25 March to 31 December. The following dates 1 January to 24 March which would have concluded 1751 became part of 1752 when the beginning of the numbered year was changed from 25 March to 1 January.
  10. ^ "The Blackwell Dictionary of Eastern Christianity" Wiley-Blackwell; New edition (2001/12/5), p353, ISBN 9780631232032
  11. ^ a b 質問: クリスマスは12月25日?ロシアでは1月7日に祝うと聞いたのですが
  12. ^ a b Revised Julian Calendar - OrthodoxWiki






ユリウス暦と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ユリウス暦」の関連用語

ユリウス暦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ユリウス暦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのユリウス暦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS