モカエキスプレス モカエキスプレスでのコーヒーの抽出

モカエキスプレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 14:55 UTC 版)

モカエキスプレスでのコーヒーの抽出

挽いたコーヒー豆をフィルターに入れる。
ガス台などに置いて加熱する。
コーヒーが上部室に抽出される。
断面図

モカエキスプレスでコーヒーを抽出するまでの準備工程を説明する。

  1. ボイラー部(装置断面図のA)に水を入れる。
  2. 漏斗状の金属製フィルター (B) を取り付ける。
  3. 細挽き、あるいは微粉まで挽いたコーヒー豆をフィルターに充填する(右下写真参照)。
  4. 本体上部 (C) を台座部に固定する。
  5. 本体を熱源で加熱する。
モカエキスプレスでのコーヒーの抽出工程

加熱によりボイラー部 (A) では水が蒸発し、水蒸気により加圧状態となる。この蒸気の加圧により、熱湯が徐々に漏斗に沿ってフィルター (B) を経て本体上部 (C) に達する。これによりコーヒーを抽出することができる。パーコレーターと異なり、器具を熱源の上に置いたままでも容易にコーヒーが煮立つことはないが、ボイラーが「空焚き」の状態になるため、早めに熱源から降ろすようにする。実践的な些細なコツは、ボイラー部内がほぼ空になると蒸気の泡が上昇する湯と混じりあいゴボゴボという独特の音を発するので、その直前に熱源から器具を降ろしてしまうことである。そうすると上部室の半分くらいにコーヒーが入った状態となる。

ガスケットが本体上部と台座部を確実に密着させボイラー部内で安全に圧力を発生させる。何らかの不具合で内部の圧力が高くなり過ぎた場合にこれを逃がすため、ボイラー部には安全弁が装着されている。


  1. ^ Moka Express factsheet” (PDF) (イタリア語). Bialetti. 2010年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月19日閲覧。
  2. ^ BialettiUSA homepage→COFEE MAKERS→MOKA EXPRESS” (英語). Bialetti. 2008年9月28日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ Wilson, Mark (2019年4月9日). “The world's most famous coffee pot gets a redesign” (英語). Fast Company. 2022年10月10日閲覧。
  4. ^ http://www.portanapoli.com/Eng/Gastronomy/moka-pot.html
  5. ^ a b Navarini, L.; Nobile, E.; Pinto, F.; Scheri, A.; Suggi-Liverani, F. (April 2009). “Experimental investigation of steam pressure coffee extraction in a stove-top coffee maker”. Applied Thermal Engineering 29 (5–6): 998–1004. doi:10.1016/j.applthermaleng.2008.05.014. https://hal.archives-ouvertes.fr/hal-00618977/file/PEER_stage2_10.1016%252Fj.applthermaleng.2008.05.014.pdf. 
  6. ^ Espresso Italiano Certificato”. Istituto Nazionale Espresso Italiano. 2011年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月30日閲覧。
  7. ^ Espresso and classic drink Wiki”. 2011年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月30日閲覧。
  8. ^ https://www.quotidiano.net/cronaca/bialetti-funerale-moka-1.1743686


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