マーク・ジェイコブス マーク・ジェイコブスの概要

マーク・ジェイコブス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/29 09:14 UTC 版)

マーク・ジェイコブス

経歴

1963年、ニューヨークでユダヤ系アメリカ人の家系に生まれる。1981年に同地のハイスクール・オブ・アート・アンド・デザインを卒業。ニュージャージー州ティーネックに母と暮らし、ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインに通った。在学中にペリー・エリスからデザイン賞を受賞。卒業後、ペリー・エリス(本人の死後だったが)でグランジ系のデザインを開始するなどチーフ・デザイナーとして活躍した。

1986年に、米国オンワード樫山の支援で自らの会社を立ち上げ、「マーク・ジェイコブス」ブランドで初のコレクションを開催。

2008年2月、スウェーデンのデザイナー、ゴスタ・オーロフソンが1950年代にデザインしたスカーフと全く同じデザインのスカーフを発表した[1]盗作疑惑が持ち上がり、オーロフソンの子息への賠償により決着した[2]

2001年から系列のセカンドライン「マーク・バイ・マーク・ジェイコブス」をスタートし、メインブランドとの2本柱でブランドを展開してきたが、セカンドラインは2015年秋冬コレクションをもって廃止し、メインブランドに一本化する。

自社以外では、1997年からルイ・ヴィトンの服飾部門のデザイナーを務めており、2014年春夏コレクションまでウィメンズ商品をマーク単独で、メンズ商品をキム・ジョーンズと共同で手掛けた[3][4]。続く2014年秋冬コレクション以降、ルイ・ヴィトンにおける後任には、ニコラ・ジェスキエールが選任された。

企業としてのマーク・ジェイコブス

  • 1986年 - オンワード樫山の支援で創業。
  • 1996年 - 独立し、ニューヨーク・コレクションに参加。
  • 2001年 - セカンドライン「マーク・バイ・マークジェイコブス」の展開を開始。
  • 2015年 - セカンドライン「マーク・バイ・マークジェイコブス」の展開を終了。メインブランドに一本化し、1ブランドに幅広い価格帯の商品が展開されるようになった。

人物像

現在は、ブラジル広告代理店経営者ロレンツォ・マルトーネと交際しており、1年の交際の後、婚約したとWWD(Women's Wear Daily/ウィメンズ・ウェア・デイリー)にて2009年3月に報じられた[5]。6月にマサチューセッツ州プロビンスタウンで挙式したと発表した[6]。ところが、この結婚は法的なものでなかった。その後に、ロレンツォと別れ、2012年からはブラジル人ポルノ俳優のハリー・ルイスが新しい恋人となった。

親日家

デザイナーとして最初に大きな契約を交わした相手が日本企業(Marc Jacobs、Marc By Marc Jacobsの代理店)であった事から親日家になり、「僕がデザイナーとして成功できたのはコシノジュンコと消費者のおかげ」というコメントを発表している。                     

来日した際に草間彌生のスタジオを訪ね、マカロン(=水玉模様)のインスピレーションを得た。

2003年春、ルイ・ヴィトンの「モノグラム」ラインで日本人アーティスト村上隆とコラボレートしたバッグを発表。村上隆の名前と、"kawaii(カワイイ)"という言葉が世界的に知られるきっかけとなった。

中絶推進団体とのコラボレーション

マークがマイリー・サイラスと共同でチャリティTシャツを製作し、販売した募金相手であるプランド・ペアレントフッドは、アメリカで中絶手術を行っているプロチョイス(中絶賛成派)の団体である。同団体は、隠し撮り事件英語版銃撃事件の渦中に巻き込まれるなど、プロライフ(中絶反対派)の団体から激しい攻撃を受けている。TシャツにはPro Choice(中絶賛成!)と書かれている[7][8]




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