マユミ 利用方法

マユミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 03:49 UTC 版)

利用方法

材質が強い上によくしなるため、古来よりの材料として知られ、名前の由来になった[13][10]。この木で作られた弓のことや、単なる弓の美称も真弓という。和紙の材料にもなったが、にとって代わられた。材は狂いが少なく、細工物に使われ[8]、現在では印鑑の材料になっている。

新芽は山菜として利用される。採取時期は暖地は3 - 4月、寒冷地は4 - 5月が適期で、生長した葉は灰汁が強いため、芽吹いたばかりの若芽や若葉が摘み取られる[9]。生のまま天麩羅や、茹でておひたし、和え物、油炒め、葉飯、汁の実、細かく刻んで佃煮などにする[9]

ただし、果実は有毒である[9]。種子に含まれる脂肪油には薬理作用の激しい成分が含まれており、少量でも吐き気下痢、大量に摂取すれば筋肉の麻痺を引き起こすため、種子は食べてはならない。また、成葉を食べると下痢をするといわれている[9]

脚注

参考文献

関連項目

  • 真弓紙
  • 伊勢物語:24段に「梓弓真弓槻弓年を経て我がせしがごとうるはしみせよ」という歌がある。
  • 檀れい:女優。本名の「まゆみ」と芸名の姓の由来になっている。

  1. ^ a b c d 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus sieboldianus Blume var. sieboldianus”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus sieboldianus Blume var. megaphyllus H.Hara”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus sieboldianus Blume var. yedoensis (Koehne) H.Hara”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus sieboldianus Blume f. calocarpus (Koehne) Sugim.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  5. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus hamiltonianus auct. non Wall.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  6. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Euonymus hamiltonianus Wall. subsp. sieboldianus (Blume) H.Hara”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年3月23日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 211.
  8. ^ a b c d e f g h i j 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 137.
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 金田初代 2010, p. 94.
  10. ^ a b c d 亀田龍吉 2014, p. 58.
  11. ^ a b c d e 林将之 2008, p. 60.
  12. ^ 舘の大マユミ - 郡山市観光協会
  13. ^ 中村 享『万葉鉢づくり』立風書房、1990年6月30日、p.68, 69頁。ISBN 4-651-86010-9 


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