マハーヴィーラ マハーヴィーラの伝記

マハーヴィーラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/10 15:00 UTC 版)

マハーヴィーラの伝記

マハーヴィーラの生涯については、主としてジャイナ教徒たちによって、さまざまな叙述がなされている。それらのなかでとても有名なのは、宗教指導者バドラバーフの著作とされる 『カルパ・スートラ』(主な祖師の伝記)である。

他の伝記としては、

  • "Lord Mahavira and his times" 『マハーヴィーラ師とその時代』by Kailash Chand Jain (1991) Motilal Banarsidass Publishers PVT LTD Delhi (India)
  • "Lord Mahavira (A study in historical perspective)" 『マハーヴィーラ師(歴史学的視点からの研究)』by Bool Chand ( 1987 ) P.V. Research Institute I.T.I Road Varanasi 5 (India)
  • "Lord Mahavira in the eyes of foreigners"『外国人から見たマハーヴィーラ師』 by Akshaya Kumar Jain ( 1975 ) Meena Bharati New Delhi 110003 (India)

がある。

脚注

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注釈

  1. ^ 仏典では、マハーヴィーラは釈迦よりも20歳若いとしている。2人の活躍した地方は比較的近距離だが、両者は会っていない[1]
  2. ^ 商業的、経済的にきわめて繁栄した地であり、紀元前6世紀に世界でも最も古く貴族による共和政治がおこなわれたという土地柄であった。
  3. ^ a b サンスクリット語ではニルグランタ派。「束縛を離れた者」の意。
  4. ^ 生涯独身を通したという異説もある[2]
  5. ^ 娘の名をアノーッジャーといい、ジャマーリという男性と結婚したとも伝わっている。
  6. ^ ルシル・シュルバーグ原著の『ライフ人間世界史 インド』では、もし、ヴァルダマーナがヨーロッパ中世に生まれていたら、ジェフリー・チョーサーの描いた「勇敢高潔にして一点も非のうちどころのない騎士」にでもなっていただろうとしている[3]
  7. ^ シュラマナ。反バラモン教的な出家遊行者の総称。
  8. ^ これは「3つの宝」(トリ・ラトナ、tri-ratna)と総称される。
  9. ^ 祖師、聖人、開拓者、救済の宣告者。原義は「渡し場を作った人」。これは、彼らによって輪廻の激流を渡って彼岸に到達するための浅瀬がつくられたという考えを表現している。仏教では「外道」とされる。
  10. ^ 塚本善隆は、これを「古代のアニミズムの思想を継承した」と表現している[10]
  11. ^ ただし、神々の存在は否定されていない。認められていないのは創造神や絶対神、あるいはこれらによる救済である。
  12. ^ 四戒とは、
    1. 生き物を殺さない
    2. 偽りを語らない
    3. 与えられていないものを自分のものにしない
    4. 規則外のものを受けとらない(あるいは、「他に与えない」)
    第四戒については、異なる見解もある。
  13. ^ ジャイナ教団は西暦1世紀ころ、厳格な空衣派(裸行派、ディガンバラ、digambara)と、より穏健で寛容な白衣派(シュヴーターンバラ、svetambara)とに分裂したという。詳細は「ジャイナ教#白衣派と裸行派」参照。他に無寺院派(テーラバンタ)がある。
  14. ^ 活命、非命、漏、縛、遮、滅、解脱の7種。

出典

  1. ^ a b c d e エリアーデ(2000)
  2. ^ 『南アジアを知る事典』(1992)矢島道彦執筆「マハーヴィーラ」p.695
  3. ^ a b シュルバーグ(1973)
  4. ^ Schubring, Die Lehre der Jainas, Berlin & Leipzig 1935, p.30 (The Doctrine of the Jainas, Delhi 1962, p.38)
  5. ^ 中村元『インド古代史』下、春秋社、1966年、p.432
  6. ^ Basham, The Wonder That Was India,1954, p.290
  7. ^ 『南アジアを知る事典』(1992)高橋明執筆「シュラヴァナ・ベルゴーラ」p.355
  8. ^ a b 水野弘元『増補改訂パーリ語辞典』春秋社、2013年3月、増補改訂版第4刷、p.334
  9. ^ a b DN 2 (Thanissaro, 1997; Walshe, 1995, pp. 91-109).
  10. ^ 塚本(1974)

参考文献








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