マジュンガサウルス 形態

マジュンガサウルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/23 02:43 UTC 版)

形態

[左]M. crenatissimus の骨格図
[右]推定された本種(青色)、他地域のアベリサウルス科獣脚類カルノタウルスエクリクシナトサウルス英語版スコルピオヴェナトルアウカサウルス)、ヒトの大きさ比較 / データベースは Grillo et Delcourt (2016) [6]
往時のマダガスカルを想起した生態復元図(2015年の作)
1頭のラペトサウルスを2頭のマジュンガサウルスが左右から挟撃している。そして、水辺にいる2匹のマシアカサウルス(うち1匹は魚を咥えている)がラペトサウルスの子供に興味を示している。なお、水域のこちら側にある土手には2匹のベールゼブフォがいる。
プレートテクトニクス理論に基づく、マダガスカル島やその他の陸地の移動経緯と、マダガスカルの動物相の図説
中生代の動物相の枠内には、マエヴァラーノ動物相に属する絶滅動物として、本種のほか、マシアカサウルスラペトサウルスマハジャンガスクス英語版シモスクスラホナヴィスベールゼブフォ)も掲載されている。

高さ約2.7m、体長約8m、推定体重約1t

堅頭竜類に似た骨格をしている。胴体から尻尾にかけて小さな骨の突起のような物が多数ある。頭の上には8cmほどの太い角が突き出ており、これで頭突きをして闘った、あるいは、成体であることを示したりを引き寄せるために派手な色をしていたとも考えられる。尾は強靭。前肢は非常に短い。後肢も短いため、走る速度はそれほど速くはなく、16~24km/h程度と推定される。脊椎肋骨の間が気嚢で満たされていたと思しき跡が見受けられ、身体そのものは軽快な造りであったと推定される。頸椎は非常に頑丈で、筋肉の付着面が大きいことから、大型の獲物を餌にすることができたと考えられる。の構造から視覚を司る部分が十分に発達していないため、視力は弱く、立体視(両眼視)も未発達であったことが分かっている。


注釈

  1. ^ K-Pg境界の時期については諸説あるため、どの説を採るかで本種が絶滅した時期の数値も変わる。有力なのは 66.0Ma(約6600万年前)説と 65.5Ma(約6550万年前)説であるが、本種を産出しているマエヴァラーノ累層の年代は 70-65.8Ma(約7000万年前 - 約6580万年前)とされており、累層の終焉の論拠がK-Pg境界であるため、本項での数値は係る地層の年代に準ずることとする。
  2. ^ つまりは、マエヴァラーノ累層の年代(2021年時点の知見)。

出典

  1. ^ a b -saurus” (English). Online Etymology Dictionary. 2021年5月4日閲覧。
  2. ^ Krause et al. (2007), p. 2, Etymology—From crenatus, Latin, “notched or toothed”, and issimus,“most or very much”; in reference to “the serrations which are extended along the entire length of the two trenchant ridges of the teeth”(Depéret, 1896b:191).
  3. ^ a b c Sues et Taquet (1979).
  4. ^ 『大恐竜展』 (2009), pp. 10、86.
  5. ^ Tortosa et al. (2014).
  6. ^ Grillo et Delcourt (2016).
  7. ^ 「恐竜・化石グッズの専門店 ふぉっしるHP」http://www.palaeoshop-fossil.com/news.html#Majungasaurus_20200705 [出典無効]
  8. ^ Gutherz et al. (2020).
  9. ^ 『大恐竜展』 (2009), p. 84.
  10. ^ ホッキョクグマの共食い増加、温暖化とガス田開発の影響指摘」『AFPBB News』AFP、2020年2月27日。2021年4月23日閲覧。
  11. ^ Fandom.






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