マイクロバス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 05:56 UTC 版)
規格
一般的に、中型自動車中型自動車(8t)の枠内の大きさ(車両総重量8,000kg未満かつ最大積載量が5,000kg未満 )の車体に、乗車定員を11名から29名までに設定しているバスのことである。これは1970年以前の普通自動車の規定に基づいており、それまでは大型免許を要さなかった。以後、2007年までは大型自動車として扱われ、車体としては普通車の範囲であっても定員の規定により大型免許を要した。
なお、マイクロバス車両を乗車定員10名以下、車両総重量8,000kg未満に改造するなどして登録し、中型自動車免許でも運転できるようにした車両(キャンピングカー、街宣車等)は、寸法や外観が変わらなくても通常マイクロバスとは呼ばない。[要出典]
日本のマイクロバスは、以下のグループに大別できる。
- 小型もしくは普通ワンボックスカーのモノコック式車体を延長した、定員12 - 14名程度のもの。過去には多数の車種が存在したが近年は減り、2020年現在はトヨタ・ハイエースコミューター、日産・NV350キャラバン(OEM車種のいすゞ・コモ)のみ。ミニバス、コミューターと呼ばれることがある。
- 前輪駆動の欧州車をベースとしたノンステップバス。定員は20 - 27名程度。初代日野・ポンチョ、クセニッツ、オムニノーバ・マルチライダー、メルセデス・ベンツ スプリンターなど。コミュニティバスや小規模路線バスとして各地で導入されたが、現在は国産小型バスに置き換えられたものが多い。
- コンポーネントの多くを2トントラックと共用したマイクロバス専用モデル。はしご型フレーム+フロントエンジンで、定員26 - 29名が中心。車種はトヨタ・コースター(OEM車種の日野・リエッセII)、三菱ふそう・ローザ、日産・シビリアン(2021年生産終了)。
- コンポーネントの多くを4トントラックと共用したもの。はしごフレームのものと、大型バスの設計を応用したスケルトン構造のものがある。車体幅は2 m - 2.3 m、定員は27 - 29名が中心(幼児専用車は大人3名+幼児49名が最大[2])。
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