ポルト・セグーロ 概要

ポルト・セグーロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/02 22:33 UTC 版)

概要

ポルト・セグーロは、1500年4月22日にペドロ・アルヴァレス・カブラルがブラジルを発見し、初めて上陸した地である[2]。ポルト・セグーロとはポルトガル語で「安全な港」を意味する[3]。1535年から19世紀までは栄えた港であり、その後20世紀後半からは観光地として成長している。

ポルト・セグーロは大西洋に面し、サルバドールの南707km、ビトリアの北613kmに位置する。また、東のEunápolisで国道101号線と接続している。ポルト・セグーロ空港は1993年に完成し、サルバドール、サンパウロベロオリゾンテポルトアレグレクリチバリオデジャネイロから直行便が就航している。国内各社だけでなく、ヨーロッパアルゼンチンからチャーター便も就航している。

ポルト・セグーロの町は1535年に建設された[4]。ポルト・セグーロの町は海岸沿いの小高い丘の上と海岸沿いの2層からなり、丘の上の上町には教会や広場などの公的な施設が、丘の下の下町には港や商業地区が配されている[5]。ポルト・セグーロは多くの美しいビーチと植民地時代の雰囲気が残ることから、近年観光地として成長を続けている[6]。近くには大西洋熱帯林の名残である森林もある。また、バイーア州で最も有名なカーニバルもおこなわれる。観光の成長は都市としての急成長をもたらし、1970年代に1万人未満だった人口は現在では12万人を超す。Buranhém川をはさんだ南隣の町Arraial d'Ajudaは、1990年の人口900人から2005年には11411人にまで成長した。

経済は観光業を中心に、漁業や農業、政府雇用、畜産にもとづいている。2003年には牛が66513頭おり、そのうち8647頭が乳牛だった。主な農産物は、サトウキビキャッサババナナゴム(19.8平方キロ、2003年)、カカウ(6.4平方キロメートル)、コーヒーココナッツ(19.95平方キロメートル)、グアバオレンジレモンパパイヤ(10キロ²)、パッションフルーツパイナップルコショウなどである。


  1. ^ IBGE 2020
  2. ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p85-88 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
  3. ^ 『地球の歩き方 2016〜17 ブラジル ベネズエラ』ダイヤモンド・ビッグ社、2016年、255頁。ISBN 978-4-478-04851-1 
  4. ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p93 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
  5. ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p98-103 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
  6. ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p100-101 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行


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