ブザービーター ブザービーターの概要

ブザービーター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/08 15:04 UTC 版)

概要

バスケットボール

バスケットボールにおいては、サッカー等におけるアディショナルタイムの概念がない。実際の試合では、各ピリオド開始からのランニングタイム(ファウル等で時計が一時停止する時間を除いた正味の試合時間)が10分を経過し、各ピリオドの残り時間が0.0秒となると、テーブルオフィシャルズからピリオドの終了を告げるブザー等のシグナル音が発せられ[1][2][3]、その瞬間にボールデッドとなりピリオドが終了する[4]。最終ピリオドでも同様で、同点で延長ピリオドが行われない限りその瞬間に試合が終了する。

ただし、ピリオド終了直前(すなわちブザーが鳴る前)にゴールに向かってボールが放たれ、ボールが空中にある瞬間にブザーが鳴った場合、そのボールは空中にある間有効であり、それがバスケットを通過してゴールとなった場合はその得点は有効とされるルールがある[3][5]。またプレーヤーがボールを保持したまま終了となった場合、プレーヤーの統計にターンオーバーがカウントされてしまう。このため、プレーヤーはピリオドの終了時、つまり時間切れの瞬間には自分がどんな位置にいても(仮にそれが相手コートのバスケット下など、バスケットから遠く離れた位置であっても)とにかくシュートすることが多く、ブザーが鳴りながらボールがバスケットに吸い込まれるシーンが見られる。これが「ブザービーター」である。 試合が拮抗している時など、試合終了時のブザービーターが決まるか否かで試合結果が左右されることも多く、バスケットボールにおいて印象的となるプレーの一つである。

アイスホッケー

アイスホッケーの場合は、ピリオドは最終プレーと同時に終了するため、試合終了間際にゴールテンダーが攻撃参加する、もしくはゴールテンダーをフィールドプレーヤーに替えて(自軍ゴールの守備は不要なので放棄する、いわゆる『エンプティ』)6人攻撃を仕掛けると、ディフェンス陣内からのクリアパックがそのまま流れてゴールマウスに吸い込まれることがある。その場合でも得点は記録され、ピリオド最終タイムである19:59の得点として記録される。

それ以外でもゴール前での競り合いがピリオド内終盤で行われて、ショットと同時にピリオドが終了しブザービーターになることがある。

ブザービーターに由来する作品など


  1. ^ FIBA, 9.8.
  2. ^ 残り時間0.0秒の表示はバックボード後方のゲームクロックでも行われることがあるが、ブザーとタイミングがずれた場合はゲームクロックの表示を優先させる。
  3. ^ a b 試合終了時以外にも、24秒ルール(ショットクロックの項を参照)を告げる際にもブザー等が発せられる。この場合も24秒直前のシュートは有効となる。
  4. ^ FIBA, 10.3.
  5. ^ FIBA, 10.4.


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