パーキングブレーキ パーキングブレーキの概要

パーキングブレーキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/02 03:35 UTC 版)

パーキングブレーキレバー(ポルシェ・997
  1. 機械の動作や移動をとめるための手動式の制動機構。または、その機構で止める行為。
  2. 自動車ブレーキ機構のひとつ。駐車ブレーキとも表記される。また、運転席の横にあるものは和製英語サイドブレーキとも呼ばれる。英語では、通常のブレーキが効かない場合に非常用として使われるためエマージェンシーブレーキ [注釈 1]とも、また手で操作する物はハンドブレーキ[注釈 2]とも呼ばれる。

いずれも止めるための仕組みは摩擦ブレーキで、多くの場合、動作はてこねじカムなどによって操作力を増幅する仕組みとなっている。操作力の伝達は、軽量から中量程度の自動車ではロッドケーブル鉄道車両では歯車チェーンによる機械式となっており、重量自動車(大型車・特大車)のホイールパーク式[注釈 3]では拘束にばね、緩解に圧縮空気を用いている。


出典

注釈

  1. ^ : emergency brake
  2. ^ : hand brake
  3. ^ プロペラシャフトにパーキングブレーキが無く、車輪に装備されている通常のホイールブレーキを兼用する方式。
  4. ^ 電動式は欧州高級車などから普及が始まった。日本車における初採用はレクサス・LSであり、その後いくつかの日本車にも採用されている。
  5. ^ 初代レンジローバーのパーキングブレーキはプロペラシャフトと同軸のセンターブレーキであるが、その動作にはワイヤーに代えてロッドを用いており、ある程度の凍結であればパーキングブレーキレバーを押し込むことで解除できるようになっている。
  6. ^ 例えば後輪のみにパーキングブレーキが掛かる構造のFF車や、後述のセンターブレーキ車などでは使用出来ない。
  7. ^ 日産・NV350キャラバン(E26型)は運転席と助手席のウォークスルーが求められ、かつMTとATの両方が存在したため、MT車はステッキ式、AT車は足踏み式と使い分けられていた(現在はMT車は廃止)。他に同様の使い分けがなされている車種として、ホンダ・N-VANがある。
  8. ^ 小型から中型のトラック、バスや四輪駆動車ではプロベラシャフト前端に専用ブレーキドラムを持つ「センターブレーキ」も多い。乗用車で前輪にパーキングブレーキを備えた車種としては、スバル・レオーネが挙げられる。これには、対米輸出に際し、「駐車ブレーキは駆動輪に設けること」とされたアメリカのいくつかの州法に適合させる目的があった。
  9. ^ ホンダ・CT110ホンダ・リードなど


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