ハーグ事件 犯人らのその後

ハーグ事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 22:33 UTC 版)

犯人らのその後

西川は翌1975年3月5日にストックホルムで逮捕、日本に強制送還された。和光・奥平・山田は同年8月のクアラルンプール事件に参加し、西川を奪還した。奥平も1976年9月23日にヨルダンで拘束、日本に強制送還されたが、西川が参加した1977年9月のダッカ日航機ハイジャック事件超法規的措置により釈放されている[1]。以降国際手配を受けながらも国外逃亡を続けていたが、現在までに奥平を除き逮捕・現地での追放・投降などにより収監されている。

判決

その後、実行犯の西川と和光に無期懲役判決が下った。武器調達などを行って実行犯と共謀したとして日本赤軍最高幹部である重信にも懲役20年の判決が下り服役したが、2022年5月28日に刑期満了で出所している[5]。なお重信は事件に対する自らの関与を否定し、PFLPの関与があったことを主張していた。

また、吉村和江が共犯として逮捕されたが、嫌疑不十分で不起訴となった。

その他

人質となったフランス大使であるジャック・スナールフランス語版は、仏自動車大手・ルノーの会長ジャン・ドミニク・スナールの父である[6]

関連作品

映画
  • 『コードネーム:カルロス 戦慄のテロリスト』(テレビ映画)- 2010年、フランス製作、オリヴィエ・アサヤス監督作品。ハーグ事件を詳細に描いている。
  • 『カルロス』(映画)- 2010年、フランス製作 上記TVシリーズの劇場公開版。

関連項目


  1. ^ a b c d e f g 立花書房, ed (2009). 新 警備用語辞典. 立花書房. pp. 351-352 
  2. ^ a b c NTR. “Gijzeling Franse ambassade” (オランダ語). Andere Tijden. 2018年12月11日閲覧。
  3. ^ France-Presse, Agence (2017年3月12日). “Carlos the Jackal to face trial in France over 1974 bombing” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. http://www.theguardian.com/world/2017/mar/12/carlos-the-jackal-to-face-trial-in-france-over-1974-bombing 2018年12月11日閲覧。 
  4. ^ Press, The Associated (1974年9月19日). “Terrorists Land,@relinquish Money” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1974/09/19/archives/terrorists-land-relinouish-money-four-japanese-fly-to-syria-and.html 2018年12月11日閲覧。 
  5. ^ “日本赤軍、重信元幹部が出所 「闘いで被害与えた」と謝罪―治療への専念表明・東京”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2022年5月28日). https://web.archive.org/web/20220527232121/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022052800144&g=soc 2022年5月30日閲覧。 
  6. ^ ルノー新会長・スナール氏に「日本赤軍」との因縁”. NEWSポストセブン (2019年2月19日). 2020年8月14日閲覧。


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