トヨタ・クラウンセダン 5代目(シリーズ通算10代目) S150系(1995年 - 2001年)

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トヨタ・クラウンセダン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 08:02 UTC 版)

5代目(シリーズ通算10代目) S150系(1995年 - 2001年)

トヨタ・クラウンセダン(5代目)
GS151(H)/JZS15#/LS151(H)型
150系前期型 スーパーサルーンエクストラ
前部
150系後期型 スーパーデラックス
150系前期型 スーパーサルーンエクストラ
後部
概要
販売期間 1995年12月 -
2001年8月
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 四輪駆動 / 後輪駆動
パワートレイン
エンジン 2JZ-GE型 3.0 L DOHC
1JZ-GE型 2.5 L DOHC
1G-FE型 2.0 L 直6 DOHC
1G-GPE型 LPG2.0 L 直6 DOHC(営業車)
2L-TE型 ディーゼル2.4 L 直4 ターボ(1999年発売型まで)
変速機 4速AT
5速MT(1999年発売型まで)
4輪ダブルウイッシュボーン
4輪ダブルウイッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,780 mm
全長 4,695 - 4,820 mm
全幅 1,695 - 1,760 mm
全高 1,450 - 1,460 mm
車両重量 1,550 kg
その他
ブレーキ 4輪ディスク
データモデル 1999年発売型 3.0 ロイヤルサルーンG
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主なグレードは、以下のように4種類あった。特徴と共に記述する。

  • ロイヤルサルーンG - 運転席・助手席にもパワーシートを装備。2JZ-GE 3.0L(2,997cc)搭載。JZS155型。クルーズコントロール機能付き本革巻きステアリングを装備。
  • ロイヤルサルーン - アルミホイールを装備する。後輪にもディスクブレーキを装備。内装も充実している。2JZ-GE, JZS155型。1JZ-GE 2.5L(2,491cc), JZS151, JZS153型(4WD,"i-Four")。2L-TE, LS151H型(1999年発売型まで)。キーレスエントリーの装備が可能。
  • スーパーサルーンE(エクストラ) - 外見的にロイヤルサルーンに類似するが、5ナンバーサイズ、4WDも存在した。1JZ-GE、または、1G-FE 2.0L(1,988cc)を搭載。JZS151,JZS153,GS151(H)型。1G-FE車には、アルミホイールやジャカードモケット・シート表皮(ロイヤルサルーンと共通)、キーレスエントリーを装備するオーナードライバー向けの「ロイヤルSパッケージ[注 1]」も設定された。
  • スーパーデラックス - 1G-FE, GS151型。2L-TE, LS151型(1999年発売型まで)。5ナンバー。
  • 1995年12月 - 150系にフルモデルチェンジ。全グレード、SRSエアバッグ[注 2]ABSを標準装備する。スタンダードやデラックスなどの法人タクシー仕様はクラウンコンフォートに移行され廃止される。コラムシフト車も廃止。但し個人タクシー・ハイヤー向けの6気筒LPGエンジン車は継続設定され(スーパーデラックス、同Qパッケージ、ロイヤルサルーンの3種)、電子制御キャブレターの1G-GPEに換装された。ガソリン車は4WDも設定された。マークIIセダンが廃止されたことに伴いパトカーに2.0Lが追加された[注 3]。また、企業や官公庁向けに特化した従来のデラックス相当のスーパーデラックスDパッケージ(パワーウィンドウ=フロントのみ、プロテクトモール=装着せず、他)も存在していたが非常に数が少ない。ワゴン・バンは1999年の170系エステート登場まで130系が継続生産される。この代のみトヨタテクノクラフトの特装車扱いでCNG車が設定された。
  • 1996年9月 - 1JZ-GEをVVT-i化(180ps→200ps)。
  • 1997年7月 - マイナーチェンジ。1G-FE車のATをECT化と同時に出力を135ps→140psに向上。ロイヤルサルーン/Gでは、メータがオプティトロン化される。
  • 1998年8月 - 1G-FEもVVT-i化(140ps→160ps)と同時にECTをECT-iE化。ガソリン車は、排ガス記号が、GF-に変化。
  • 1999年9月 - マイナーチェンジ。ディーゼルエンジン廃止と3.0Lのパトカー仕様を除きMT車廃止。Cピラーエンブレムには王冠マークの下にSEDANの表記が追加され、フロント両端のウインカーが前面はバンパー内から車幅灯内へ、側面は車幅灯一体からフェンダー後部へ移動。
  • 2001年7月[11] -生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 2001年8月 - 車種整理により3ナンバー仕様車はセダン化された170系ロイヤルシリーズに合流。5ナンバー仕様はクラウンコンフォートの兄弟車にフルモデルチェンジされる。
  • 全グレード4輪独立懸架・4輪ディスクブレーキ標準装備。
  • この代まで中国・中近東向け左ハンドル仕様が輸出されていた。
  • この代からモノコックボディが採用された。
  • MT車もAT車もフロアシフトのみである(150系以外のモデルにはコラムシフトの設定があった)。
  • MT車の総生産数が400台弱と非常に少ない。

注釈

  1. ^ クラウンの4ドアハードトップがセンターピラー(Bピラー)の存在と安全性を強調しているのは、競合車の日産・セドリック/日産・グロリアの4ドアハードトップが、センターピラーのないピラーレスハードトップであったことに対抗するためである。Bピラーのないピラーレス4ドアハードトップは窓を開けたときの開放感があるメリットがあるものの、車体強度はBピラー付きに劣り、車体剛性を確保するための補強も必要になる。クラウンハードトップは最終型の150系まで一貫してピラードハードトップであった。ただし、トヨタ自身も1980年代から1990年代にかけてトヨタ・カリーナEDトヨタ・カローラセレスなどの4ドアピラーレスハードトップを製造していた。これらの4ドアピラーレスハードトップは強化された衝突安全基準に適合しなくなったため、1990年代末までに姿を消した。詳細はハードトップ#日本車のハードトップピラー#ハードトップとピラーの項目を参照。
  2. ^ 1981年に発売された2ドアクーペのトヨタ・ソアラとの社内競合が生じたため。
  3. ^ 車両型式名が'S'で「クラウン」を名称とするものの、現在のクラウンロイヤル/アスリートシリーズ、クラウンマジェスタが該当する。
  4. ^ 各地の県警が県費でコンフォートを含むXS10系をパトカーに改造した事例は、ごく少数存在する。
  5. ^ ただし、アルミホイールが標準装備され、助手席オットマンシートがオプションとなる。
  6. ^ 当改良のタイミングでクラウンコンフォートは銀メッキに変更された。
  7. ^ トヨタ自動車公式サイトでは単に「クラウン」のみの表記だが、メディアによっては他タイプ(クロスオーバー、スポーツ、エステート)との区別のために「クラウンセダン」と表記されることがある。スポーツ公式発表まではクロスオーバーが単に「クラウン」と称されていた。
  8. ^ クラウンクロスオーバーは前輪駆動(FF)ベースの四輪駆動。

出典

  1. ^ リアのグレードエンブレムは「SuperSaloon E」ではなく「Royal S」となる。
  2. ^ ガソリン、ディーゼル車は運転席・助手席でLPG車、パトカーは運転席。LPG車はレスオプションもある。
  3. ^ スーパーデラックスにはタコメーターがなかったがパトカーには装備されておりMT車で装備されるのはパトカー仕様のみである。また、パトカー仕様の2.0Lには新たにAT車が設定された。
  4. ^ キーレスエントリーはセダンの場合、ロイヤルサルーン(ガソリン車)以上でないと標準装備されなかったため、この型にはディーラーオプションとして設定された。
  1. ^ 初代クラウン カタログ
  2. ^ 2代目クラウン カタログ
  3. ^ 3代目クラウン カタログ
  4. ^ 4代目クラウン カタログ
  5. ^ a b c d 5代目クラウン カタログ
  6. ^ トヨタ自動車75年史 車両系統図 クラウン
  7. ^ 11代目クラウン カタログ
  8. ^ トヨタ自動車75年史 車両系統図 クラウンロイヤル/アスリート
  9. ^ トヨタ自動車75年史 車両系統図 クラウン
  10. ^ クラウンセダン(トヨタ)1987年9月~1995年11月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月12日). 2020年1月12日閲覧。
  11. ^ クラウンセダン(トヨタ)1995年12月~2001年7月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月12日). 2020年1月12日閲覧。
  12. ^ トヨタ、クラウンセダンのラインアップを充実
  13. ^ トヨタ、クラウンセダンにTECS車を設定
  14. ^ トヨタ、クラウンセダンにマイルドハイブリッドシステムを新搭載
  15. ^ TOYOTA、クラウンセダン・クラウンコンフォート・コンフォート・コンフォート教習車を一部改良
  16. ^ TOYOTA、クラウンセダン・クラウンコンフォート・コンフォート・コンフォート教習車を一部改良
  17. ^ TOYOTA、クラウンセダン・クラウンコンフォート・コンフォート・コンフォート教習車を一部改良 - トヨタ自動車 プレスリリース 2013年10月28日
  18. ^ <トヨタ東日本>高齢者・訪日客対応の次世代タクシー独占生産 東富士工場 - 河北新報 2017年10月21日
  19. ^ (日本語) 新型クラウン ワールドプレミア ライブ中継, https://www.youtube.com/watch?v=3PcoVP1CdIo 2022年7月15日閲覧。 
  20. ^ 株式会社インプレス (2023年4月12日). “トヨタ、新型クラウン第2弾「スポーツ」「セダン」2023年秋ごろ発売へ 「エステート」は2024年発売予定”. Car Watch. 2023年4月13日閲覧。
  21. ^ 新型クラウンを発売』(プレスリリース)トヨタ自動車株式会社、2023年11月2日https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/39935720.html2023年11月2日閲覧 






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