ジアミノマレオニトリル ジアミノマレオニトリルの概要

ジアミノマレオニトリル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/21 06:29 UTC 版)

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ジアミノマレオニトリル
Diaminomaleonitrile[1]
識別情報
CAS登録番号 1187-42-4
特性
化学式 C4H4N4
モル質量 108.1 g mol−1
外観 黄色ないし黄赤色の結晶または粉末
融点

180 °C, 453 K, 356 °F

溶解度 ジメチルホルムアミドアセトニトリルに易溶
ベンゼンジイソプロピルエーテルに難溶
関連する物質
関連するニトリル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

用途

医薬品農薬染料等の原料や中間体となる[2]。従来、農薬の製造中間体として知られていた本物質をアゾ染料ジアゾ成分として研究したところ、鮮明で堅牢な赤色のアゾ染料が得られた[3]エポキシ樹脂硬化剤としての研究も行われた[4]

生成

シアン化水素と、粘土鉱物の一種のモンモリロナイトを含む懸濁液を放置したところ、モンモリロナイトを触媒として、本物質をはじめとするシアン化水素の重合体が生じた。これに酸を加え加水分解すると、グリシンアラニンアスパラギン酸などのアミノ酸と、核酸塩基アデニンが生じた。この反応は、地球上における生命の起源の初期段階に役割を果たしたと推測される[5]

参考文献


  1. ^ ジアミノマレオニトリル東京化成工業
  2. ^ 医薬品事業日本曹達
  3. ^ 瀧本浩「染料技術発展の系統化調査 (PDF) 」 『国立科学博物館技術の系統化調査報告』第16巻、2011年3月、 238頁、2015年8月8日閲覧。
  4. ^ ジアミノマレオニトリルおよびその誘導体によるエポキシ樹脂の硬化と硬化物の物性
  5. ^ 『あなたと私の触媒学』p.17-18。


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