シュートボクシング シュートボクシングの概要

シュートボクシング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/29 06:14 UTC 版)

シュートボクシング
しゅーとぼくしんぐ
別名 立ち技総合格闘技
競技形式 正方形のリングを使用
ラウンド制
発生国 日本
発生年 1985年
創始者 シーザー武志
源流 キックボクシング
派生種目 無し
主要技術 パンチ蹴りによる打撃
投げ技
立った状態での関節技・絞技
オリンピック競技 無し
公式サイト シュートボクシング公式サイト
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shoot boxing japan
YouTube
チャンネル
活動期間 2010年2月1日 -
ジャンル スポーツ
総再生回数 約 1901万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2020年12月7日時点。
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歴史

日本キックボクシング協会ミドル級ウェルター級の王者であったシーザー武志(キックボクシング当時西尾ジム所属)によって1985年に創立される(協会発足は1986年、後の自民党総務会長近未来政治研究会旗揚げに参加する深谷隆司が初代コミッショナー)。

1980年代中期に当時一大ムーブメントを起こした前田日明佐山聡高田延彦藤原喜明らの第1次UWFおよび、佐山聡を通じて知り合った「プロレスの神様」ことカール・ゴッチから啓発を受けて、スタンド状態における「打つ・蹴る・投げる・極める」を認めたルール、そしてロングスパッツとレガースの着用を考案した。UWFとリンクした独特かつ斬新な格闘技スタイルでプロレスファンの注目を集めることに成功した。

創立当初より解散した日本女子キックボクシング協会から仁あきららを受け入れて女子の公式試合も組み入れており、1998年には日本格闘技界としては初の女子限定興行を開催した[1]

シュートボクシングという名称

シーザー武志はシュートボクシングを立ち上げる際、その新格闘技の名称を「シューティングボクシング」にしようとしたが、親交のあった佐山聡から「(現在進行形の)ingがふたつ付くと変だ」というアドバイスを受けて、「シュートボクシング」という名称に落ち着いた。

シュートボクシング創設と前後して誕生した佐山聡のシューティング(修斗)からヒントを得たこともあるが、シューティングの名の由来となったシュート(真剣勝負)を目指す立ち技格闘技という意味も込めている。

公式サイトでは「立ち技総合格闘技(スタンディング・ヴァーリトゥード:Standing Vale Tudo)」を謳っている。この表現は総合格闘技が一般層に浸透しつつあった2000年頃から使用している。
類似の格闘技としてロシアのドラッカや中国の散打がある。

なお、散打との交流戦が2000年頃より継続していることから、中国語ウェブサイト等ではこれまでシュートボクシングは「自由搏撃」や「日本自由搏撃(日式自由搏撃)」といった意訳の名称で紹介されてきた。しかし、総合格闘技も時として「自由搏撃」と紹介されることもあり、両者の違いを明確に区別しないまま混同している場合もある。近年ではシュートボクシングに似た発音の「修搏(Xiu bo)」という表記でも紹介されているようである。

試合形式

アマチュア・シュートボクシング

海外初のシュートボクシングアマチュア大会

2007年9月8日、ブラジル・サンパウロにて海外初となる第1回ブラジルアマチュア大会が開催された。主催はシュートボクシング参戦経験のあるマルフィオ・カノレッティが所属する拳エンターテイメント。

プロ・シュートボクシング

2006年3月25日開催の「NEO ΟΡΘΡΟΖ Series 2nd」より以下のように制定。

スターティングクラス
2分×3ラウンド
フレッシュマンクラスルール
3分×3ラウンド
エキスパートクラスルール
3分×5ラウンド(肘打ち有り)

他大会におけるSB提供試合のルール

これまでに格闘技・プロレスの各大会でSB提供試合が行われており、時として特別ルールを制定している。

真撃 (ZERO-ONE)
5分・4分・3分の3R制特別ルール

ZERO-ONE主催大会「FIGHTING ATHLETES ZERO-ONE "真撃 第1章"」にて前田辰也 vs. カチャスック・ジャンボジムがシュートボクシング提供試合として行われた。5分・4分・3分の3R制特別ルールであった。

IKUSA
SB公式戦IKUSA特別ルール3分3R(延長2R)

試合時間・ラウンド数の変更および肘打ち攻撃が禁止されていた。

2004年1月24日に開催された「IKUSA 5 〜乱〜MONKEY MAGIC」における宍戸大樹 vs. 裕樹阿部裕幸 vs. DAVIDに適用された。なお、IKUSAではSB公式戦も組まれている(2003年8月3日に開催された「IKUSA4 〜FIREWORKS〜」の土井広之 vs. キース・"ハマー"・ネズビット、2004年8月3日に開催された「IKUSA YOUNG GUNNERS 3」の歌川暁文 vs. シャノン・"F16"・フォレスターなど)。

ZST
SB-Xルール

ZSTで適用される独自のSBルール。有効技や反則技など基本的なルールはシュートボクシング公式ルールと同様ながらも、ラウンド数が「3分2R、延長無し」、「ダウンやキャッチによるポイント差がない場合は全てドロー」という内容。2008年1月にシュートボクシングとZSTの業務提携が発表され、2月24日開催のZST.16より同ルールに準じた試合が行われている。

なお、シュートボクシング協会と業務提携中のJEWELSで行われるSBルールマッチはSB公式ルールに準じている。

類似ルール

X-PLOSION
X-ルール

オーストラリアで開催される格闘技大会X-PLOSIONではXルールなるミックスルールが存在する。1R目はスタンドの打撃限定のルール(3分)、2Rはシュートボクシングに非常に似た打撃と投げが有効なルール(4分)、3Rは打撃・投げ・グランドが認められるルール(5分)というものである。過去にX-PLOSIONにSBの選手が参戦したことはあったが、特にSBとX-PLOSIONで業務提携等を結んだから生まれたルールというわけではなく、打撃と組技の折衷案として偶然生まれたルールのようである。

MARS
MARSブラスターバウト・ルール

総合格闘技興行「MARS」にてかつて採用されていた立技ルール。ルールはほぼシュートボクシングに似ているが、大きな違いは通常のボクシンググローブではなくオープンフィンガーグローブを着用して試合を行うことである。その他の相違点は以下のようになっている。

  • SBで言うところのキャッチ状態で倒れこんだ場合、技が外れるか相手がギブアップするまで試合は続行。
  • キャッチ状態で相手がギブアップ、タップ(マットか相手の体を3回以上叩く)で一本勝ち扱い。失神などにより戦闘不能となった場合はKO勝ち。
  • シュートポイントに相当するものが存在せず、投げ技が効果的に決まった場合は判定の際の判断材料に。
  • 投げ技を狙っての相手への懐へのタックルは不可。






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