コフタバラン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 00:57 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動コフタバラン | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
福島県東吾妻山 2016年7月
| |||||||||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Neottia cordata (L.) Rich.[3] | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
コフタバラン(小二葉蘭)[5][6] |
特徴
根茎は短くて細く、ひげ状の根をもつ。茎は緑褐色で細く、稜があり、直立して高さ10-20cmになる。葉は、茎の中部に無柄で2個が対生状につき、三角状腎形で、長さ、幅ともに1-2cmになり、先端は鈍頭で、基部は浅心形となる。葉に毛は無い。葉より上部の茎には腺毛があり、鱗片葉は無い[5][6][7][8][9][10]。
花期は6-8月。黄緑色の花を4-10個まばらにつける。苞は長さ約1mmになる三角状卵形で開出する。萼片は長さ1.5-2mmの狭長楕円形で、先端は鈍頭。側花弁は狭卵形で、萼片とほぼ同じ長さ。唇弁はくさび形で平開し、長さ3-4mmになり、基部の両側に斜開する小さな裂片が1対ある。唇弁の先は2深裂して広く開き、裂片の先端は細く長くとがる。子房はふくらんだ楕円形となり、5本の緑色になる筋がある[5][6][7][8][9][10]。
分布と生育環境
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、亜寒帯から冷温帯の針葉樹林の林床に生育する。国外では、周北極に広く分布する[9]。
名前の由来
コフタバランは小二葉蘭の意で、旧フタバラン属( Listera )の中の他種とくらべ小型であるので「小」がつく[7]。
- ^ Neottia Tropicos
- ^ a b 大場『植物分類表』pp.43-44
- ^ コフタバラン「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ コフタバラン「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ a b c d 『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』p.540
- ^ a b c d 『高山に咲く花 山溪ハンディ図鑑8』p.390
- ^ a b c d 『新牧野日本植物圖鑑』p.1075
- ^ a b c 『日本ラン科植物図譜』p.147, p.340
- ^ a b c d 『改訂新版 日本の野生植物1』pp.214-216
- ^ a b 『日本の野生植物 草本I 単子葉類』pp.208-209
- 1 コフタバランとは
- 2 コフタバランの概要
- 3 ギャラリー
- コフタバランのページへのリンク