グリーンアロー グリーンアローの概要

グリーンアロー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/06 06:10 UTC 版)

概要

初代と2代目が存在するが、本項では特に断らない限り、初代について説明する。また、彼のサイドキック(助手)であったロイ・ハーパー(初代スピーディ、アーセナル、レッドアロー)についても説明する。

初代グリーンアロー

グリーンアロー
出版の情報
出版者DCコミックス
初登場More Fun Comics #73 (1941年11月)
クリエイターモート・ウェイシンガー
ジョージ・パップ
作中の情報
本名オリバー・クイーン
種族人間
出身地スターシティ
所属チームクイーン・インダストリーズ
ジャスティス・リーグ
アウトサイダーズ
勝利の七兵士
パートナースピーディ
グリーンランタン
ブラックキャナリー
バットマン
ザ・フラッシュ
能力

人物

本名:オリバー・ジョナス・"オリー"・クイーン (Oliver Jonas "Ollie" Queen)

本拠地はスターシティ。初出は『モア・ファン・コミックス』#73(1941年11月)。弓術の名人であり、また格闘技の訓練も積んでおり、常人以上の腕力や耐久力を有している[2]

元の彼は、大富豪でプレイボーイだった。南海への船旅で、ビジネスパートナーに裏切られた彼は海へ落とされ、孤島へ辿り着く。その島には麻薬の密売組織が存在していたが、彼は急造の弓矢でこれと戦い、壊滅させた。故郷への帰還が叶った彼は、社交界のコスチューム・パーティにロビン・フッドの仮装で参加する。そのイベントを強盗が襲ったが、彼は仮装のまま撃退した。この時、仮装の人物に「グリーンアロー」の名前がつけられた。この時期のコスチュームの頭部は帽子だったが、後にフードになった[注釈 1]

グリーンアローとなった彼は、自警団員として犯罪者との戦いを開始する。2代目グリーンランタン/ハル・ジョーダンと出会ったベトナムへの旅の後、オリバーは犯罪の遠因である自社の兵器製造部門を売却した。慈善事業にも意欲的に関わりはじめ、自身もロイ・ハーパーという少年を養子にする。ロイはサイドキックとなり、スピーディと名づけられた。彼はグリーンアローに似た装備を身に付けているが、色は赤を基調としていた。

この頃、彼はまだジャスティス・リーグに加入していなかったが、匿名で資金を提供していた。また、アロープレーン、アローカー、アローケイブなどの装備や施設を建造・保有していたが、それらはバットマンへのリスペクトと考えられている[2]。この後、正式にリーグに加盟したものの、かなり若い2代目ブラックキャナリーと恋に落ちた。やや後に、以前のパートナーであるジョン・デレオンに騙され、財産を奪い取られてしまう。オリバーは挫けず、グリーンランタン/ハル・ジョーダンと共にアメリカ再発見の旅に出発し、人種差別、狂信者、環境破壊などの問題に直面する。ブラックキャナリーを伴う場合もあった。

オリバーの不在で、ロイは「指導者に見放された」と思い込み、ヘロイン中毒に陥ってしまう。養母に等しい関係のブラックキャナリーが更生に手を貸し、誘惑を絶つことができた。ロイは中央諜報局 (CBI) に所属する。一方、オリバーはリーグの方針に疑問を持ち、脱退した。『ブレイブ&ボールド』#85(1969年8月)「上院議員暗殺事件」においてコスチュームを変える。また、口ひげを生やしはじめ、態度は反抗的になった[3]。メトロポリス上空で飛行機が爆破され、死亡したことがある。この時は、長年の親友であるパララックスことハル・ジョーダンにより復活した。死亡中はコナー・ホークがグリーンアローの名を継いでいた。2代目スピーディが登場したのは復活後である。

関連人物

ダイナ・ローレル・ランス
リーグの一員でスーパーヒロインの2代目ブラックキャナリー。後に結婚[4]
ヴァーティゴ伯爵
グリーンアローの宿敵。視覚にめまいを引き起こさせる力を持つ貴族の末裔。
クロック・キング
不治の病の妹を救うために時計のコスチュームで強盗を行うが、グリーンアローに敗北し妹は病死したため、グリーンアローを憎むようになる宿敵。

映像作品

初代グリーンアローの映像作品

アニメ『ジャスティス・リーグ・アンリミテッド
声 - キン・シュリナー
日本未放送。準レギュラーで、ブラックキャナリーとのエピソードが複数回ある。
アニメ 『ザ・バットマン
声 - クリス・ハードウィック、日本語吹替 - 山野井仁
数話にゲスト出演。
アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド
声 - ジェームズ・アーノルド・テイラー、日本語吹替 - 内田夕夜
セミレギュラーに近い。バットマンとはライバル関係にあるが、信頼も深い。
アニメ『ヤング・ジャスティス
声 - アラン・テュディック、日本語吹替 - 山野井仁
ジャスティスリーグの一員。第1話から登場しているが、セリフのないこともある。
アニメ『グリーン・アロー
声 - ウィル・フリードル
DC Nation Shortsの短編アニメ。現在はYouTubeの公式チャンネルで全3話が無料視聴できる。
アニメ『ジャスティス・リーグ・アクション
声 - クリス・ディアマントポロス
ドラマ『ヤング・スーパーマン
演 - ジャスティン・ハートリー
クラーク・ケントがスーパーマンになるまでを描いた作品。第112話(シーズン6第2話)「新しい能力」(Sneeze)でオリバー・クイーンが初登場。クラークより年長だが、20代後半程度であり、まだ若い。
クイーン産業の代表であり、大富豪。当初からグリーンアローとして活動していた。レックス・ルーサーとは寄宿舎学校時代からの縁だが、当時のレックスはイジメの対象であった(オリバーのグループがイジメていた)。
レギュラーとしてファイナル・シーズンのシーズン10まで参加しており、ヒーローチーム[注釈 2]のリーダーも務めていることから、準主役の扱い(ジミー・オルセン死亡後は、クラーク以外で唯一の男性レギュラー)。
本作ではロイス・レーンとの交際を経て、本作オリジナルキャラクターのクロエ・サリバンと結婚した。回想シーンではテス・マーサとの恋も描かれている。
ドラマ『ARROW/アロー
演 - スティーヴン・アメル、日本語吹替 - 日野聡
オリバー・クイーン(グリーンアロー)が主役のドラマ。現代風に設定を一新している。劇中ではグリーンアローではなくアローと呼ばれる。
シーズン3終盤で表向きにアローは死んだことになっているので、シーズン4からアローの意志を受け継いだ者としてグリーンアローを名乗る。
デッドショットなどのヴィランの他、ハントレスなども登場している。シーズン2からはスレイドウィルソンがデスストロークとして登場。

2代目グリーンアロー

人物

本名:コナー・ホーク。本拠地はスターシティ。初出は『グリーンアロー』Vol.2#0(1994年10月)[2]

オリバーとサンドラ・ムーンデイ・ホークの息子。父親に会うことなく、仏教徒によって僧侶になるべく育てられた。全世界でベスト5に入る武術の達人だが、世間知らず。また惚れっぽい性格でもある。

父が僧院を再び訪れた際、息子とは名乗らずに彼と同行し、旅に出る。その後、彼に息子だと告げた。父の死亡後、コナーは、2代目グリーンアローとなり、跡を継いだ。父の生還後は、共にスターシティを守っている[3]

関連人物

サンドラ・ムーンデイ・ホーク
コナー・ホークの母[3]

注釈

  1. ^ 前者はテレビアニメ『ザ・バットマン』、『バットマン:ブレイブ&ボールド』に登場したコスチュームであり、後者はテレビアニメ『ヤング・ジャスティス』、テレビドラマ『ヤング・スーパーマン』及び『ARROW/アロー』で見られる。
  2. ^ ジャスティス・リーグに相当するが、命名されていない。

出典

  1. ^ スコット・ビーティほか 『DCキャラクター大事典』 赤塚京子ほか訳、小学館集英社プロダクション2011年、142頁。
  2. ^ a b c 『DCキャラクター大事典』 142頁。
  3. ^ a b c d 『DCキャラクター大事典』 143頁。
  4. ^ a b 『DCキャラクター大事典』 142-143頁。
  5. ^ 『DCキャラクター大事典』 26頁。
  6. ^ 『DCキャラクター大事典』 314頁。
  7. ^ 『DCキャラクター大事典』 304頁。
  8. ^ DCキャラクターズ:オリジン - ウェイバックマシン(2015年12月23日アーカイブ分)
  9. ^ グリーンアロー:イヤーワン - ウェイバックマシン(2016年1月31日アーカイブ分)
  10. ^ DC KIDS タイニー・タイタンズ #1[リンク切れ]
  11. ^ Green Arrow Injustice 2”. 2017年5月16日閲覧。


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