カレッジリング カレッジリングの概要

カレッジリング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/21 14:04 UTC 版)

シグネットリング

高校、専門学校・単科大学・大学の卒業時に作られる。リング上部(石の周囲)に学校名、片サイドに学校章と卒業年度、もう片方に専攻と学位もしくは本人の名前(ファーストネーム)を刻み込むのが標準的なデザイン。

別名

スポーツの優勝時に作るチャンピオンリング(英語表記ではchampionship ring, 団体スポーツの場合はchampions ring)、クラブやグループなど同好の志で仲間の証しとして作る「クラブリング」(club ring)、表彰や褒章を受けた記念の際の「記念リング」(award ring)、企業のマークや周年記念で作る「コーポレートリング」(Coprporate ring)、職人がある程度の地位になった場合に作る「メソニックリング」(free mesonic ring)がある。

結婚時のマリッジリングをカレッジリングと同じ形状で作る場合もある。

発祥通説・歴史等

その原型は、「シグネットリング」(=インタリオリング)つまり指輪印章とされている。

ヨーロッパにおける紋章で家柄を表すものは厳密な規則に従って作成され、分家や縁組などでそのバリエーションが生まれていく為、自らの出自を表すものとして一人ひとり別々のデザインで作られた。封蝋に用いられ、リング上部の紋章を押し付け、「この手紙は間違いなく自分が書いて、封をした」証し(signet)とされた。日本では、この形状の指輪は「印台リング」と言われているが、本来の目的・用途では理解されておらず、「指輪の形の一種」として普及している。

イギリスのオックスフォード大学などの卒業生が「秀才の証し」として卒業の記念に作っている。英国でのカレッジリングは、9ct Gold(9金)が最も好まれている。それは、英国連邦内の王室のジュエリー・調度品・食器カトラリー類に9Kが使用されている為、王室ご用達の「British Gold」(通称)として親しまれている為である。

米国における卒業記念リングの発祥は、1835年に陸軍士官学校卒業生(ウェストポイント。卒業生は初任が尉官で、同期の者のうち1人が必ず参謀総長になることが決まっているアメリカ陸軍きってのエリート集団)が作ったものが、アイビーリーグの大学にも伝わり、現在のように広まった。

イギリスアイルランドアメリカ大陸各国、オーストラリア南アフリカフィリピンなど英語文化圏で広く認知されていて、最も盛んなのは米国である。

なお、class ringのclassは「階級」であり、この場合は卒業した学校・資格(学位・国家資格等)・所属団体・コンテスト優勝の名誉等を指し、正確にはclassification(階級・格付け)ring と言う。つまり、栄誉や記念、あるグループに所属する「それを身に着けるに値する者のみ」のプライドを表現するものである。その発展形が、北米4大プロスポーツリーグなどの優勝記念品のチャンピオンリングでもある。

日本におけるカレッジリング

日本では、そのような本来の目的で理解されておらず、大きな楕円形ストーン(oval)を付けて、やや複雑な彫刻が施された「指輪の形状の一種」として捉えられている。

チャンピオンリングは、近年の日本人メジャーリーガーワールドシリーズのチャンピオンリングを手にしたり、野球WBCkkaの日本チーム優勝記念のリングが作られるなど普及の兆しがあるが、その他の同種リング等は、全くと言っていい程普及していない。




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