ウロキナーゼ ウロキナーゼの概要

ウロキナーゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 04:21 UTC 版)

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ウロキナーゼ
IUPAC命名法による物質名
識別
CAS番号
9039-53-6
ATCコード B01AD04 (WHO)
PubChem SID: 17397491
DrugBank BTD00030
KEGG D03341
別名 UK-6
化学的データ
化学式C1376H2145N383O406S18
分子量31126.5 g/mol(全体で約54,000)
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ウロキナーゼ自身もプラスミンと同様に、不活性の前駆体である1本鎖ウロキナーゼ(プロウロキナーゼ)として作られ、プラスミン等によりL158・I159間が切断されて活性型の2本鎖ウロキナーゼ(ジスルフィド結合でつながっている)に変換される。尿から得られるものは2本鎖ウロキナーゼであるが、これには血栓に対する親和性はない。1本鎖ウロキナーゼは血栓に対する親和性があり、主として血栓上で活性化されてプラスミノーゲンを活性化する。

効能・効果

冠動注用12万単位・静注用24万単位
  • 急性心筋梗塞における冠動脈血栓の溶解(発症後6時間以内)
静注用6万単位
  • 脳血栓症(発症後5日以内で、コンピューター断層撮影において出血の認められないもの)
  • 末梢動・静脈閉塞症(発症後10日以内)

禁忌

次の患者には投与しないこと[1][2][3]

  • 出血している患者
消化管出血、尿路出血、後腹膜出血、頭蓋内出血、喀血
  • 2ヵ月以内に頭蓋内あるいは脊髄の手術または障害を受けた患者
  • 頭蓋内腫瘍、動静脈奇形、動脈瘤のある患者
  • 出血性素因のある患者
  • 重篤な高血圧症患者
  • デフィブロチドナトリウムを投与中の患者

原則禁忌(静注用6万単位)(特に必要とする場合には慎重に投与すること)

  • 心房細動のある患者(うち特に僧帽弁狭窄症患者)
  • 感染性心内膜炎の患者
  • 陳旧性心筋梗塞の患者
  • 人工弁使用患者

副作用

重大な副作用は[1][2][3]

  • 重篤な出血、出血性ショック
出血性脳梗塞、脳出血、消化管出血等
  • 心破裂
  • ショック
  • 重篤な不整脈(心室細動、心室頻拍等)※類薬 tPA にて

である。

参考資料


  1. ^ a b ウロナーゼ冠動注用12万単位 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. 2021年12月21日閲覧。
  2. ^ a b ウロナーゼ静注用24万単位 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. 2021年12月21日閲覧。
  3. ^ a b ウロナーゼ静注用6万単位 添付文書”. www.info.pmda.go.jp. 2021年12月21日閲覧。


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