朱子語類とは? わかりやすく解説

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しゅしごるい【朱子語類】

読み方:しゅしごるい

中国思想書。140巻。宋の黎靖徳(れいせいとく)編。1270年成立朱熹死後朱熹とその門人との問答集め部門別分類したもの。朱熹思想を知る貴重な資料


朱子語類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/16 00:34 UTC 版)

朱子語類』(しゅしごるい)は、中国宋代、同時代の儒学者である朱熹(朱子)がその門弟たちと交わした言葉を、その没後に集成し門類に分類した書物である。咸淳6年(1270年)、黎靖徳編、140巻。

成立

朱子の語録・語類には、黎靖徳編の本書以前に、数種の編纂物が存在した。

  • 語録
    • 李道伝集成本(池録) - 34巻・続増1巻
    • 李性伝続編本(饒録) - 46巻
    • 蔡杭編本(饒後録) - 26巻
    • 呉堅編本(建録) - 20巻
  • 語類
    • 黄士毅編本(蜀本) - 140巻
    • 王佖続編本(徽本) - 40巻

黎靖徳は、それらの諸本を集成整理し、決定版としての朱子語類を編んだ。

部門

特徴

本書は、書名の如く「語類」であるため、書物としての推敲を経た文章ではなく、語り言葉としての語によって綴られている。そのため、構文には齟齬があったり、尻切れ状態のものも見受けられる。また、近世中国の語学史上の資料としても、重視されている。

もちろん、朱子の思想や性理の学としての朱子学の実勢を朱子門下の語り口から知ることが出来る一次資料であり、史学および考証学に関しても、注目される記事を含んでいる。

刊本

  • ・陳煒刊本 - 成化9年(1473年
  • ・石門呂氏刊本
  • 清・劉氏伝経堂叢書本

注解文献

近年の刊行

外部リンク

  • 朱子語類 全140巻 中國哲學書電子化計劃
  • 朱子語類 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ


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