蠅叩きとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 道具 > 道具 > 蠅叩きの意味・解説 

はえ‐たたき〔はへ‐〕【××叩き】

読み方:はえたたき

ハエたたいて殺す道具はえ打ちはいたたき。《 夏》「—はなさぬ老となりにけり万太郎


蠅叩き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/10 22:19 UTC 版)

蠅叩き(はえたたき)は、おもに屋内でハエゴキブリなどの害虫を叩いて駆除する道具

概要

虫を叩き潰す部分は広く平らな形状となっており、蠅叩きを振り下ろした際の風圧で小さな虫を吹き飛ばしてしまわないように網目状になっている。また、柄の部分は持ちやすいように細くなっている。樹脂製の製品では末端部(吊り下げ穴などが設けられる部分)に叩いた後の虫の死骸をつまむため、取り外し式の樹脂製のピンセットを内蔵しているものもある。

今は樹脂製のものが多いが、金属製のものもある。かつてはシュロ[1]で、「はえうち」や「はいうち」(福岡)ともいい、江戸時代慶長年間の『童蒙先習』には「直なる物。棕櫚……葉は蠅うちに」とある。

ギャラリー

派生語

  • 形が漢字の「甲」の字に似ていることから、昭和初期の学生が成績の甲乙丙の甲を表す隠語としても用いた[2]
  • 地上から敵航空機などを撃墜する対空兵器の俗称として、敵航空機などを蠅に見立てて「ハエたたき」と呼ぶことがある (87式自走高射機関砲など)。
  • 鉄道趣味者の間では、昭和20年代に建設された線路脇の電柱に「ハエタタキ」の俗称を用いる。これは、多数の碍子を支えるために何本もの張り出しが存在する様子が蠅叩きに似て見えるためである。

類似品

蠅や蚊を叩き殺す類似の物に、電撃ラケットがある。小さなラケット状の柄部に電池を内蔵し、叩く部分(金属メッシュ)は通電部となっており、飛んでいる蠅や蚊へ振り下ろすことで通電部に接触させ、電気ショックで殺すというものである[3]

脚注

  1. ^ はえたたき【蠅叩き】 - Web版 むかしの道具展
  2. ^ 出典:米川明彦編『日本俗語大辞典(第3版)』東京堂出版 2006年 489頁
  3. ^ 必殺・電撃ラケット - エイコー

関連項目

  • 蠅取り紙
  • ハエ払い英語版 ‐ ハエを叩いたり払ったりする長い毛を束ねた道具で、南アジアやチベットに見られる似たような形状のものは、熱帯地域では団扇のように使ったり、レガリアや仏具などの宗教アイテム(払子)としても使用された。同様のものはアフリカから中東まで広い地域でみられる。

「蝿叩き」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



蠅叩きと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「蠅叩き」の関連用語

蠅叩きのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



蠅叩きのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの蠅叩き (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS