自然電位検層
【英】: spontaneous potential logging
同義語: SP 曲線 SP 検層
略語: SP
坑井内で電気化学的に自然発生する電位(膜電位と拡散電位)の差を連続的に測定するもので、通常、比抵抗検層と一緒に行われる。 自然電位曲線は図に示すように、頁岩{けつがん}に対しては普通かなり一定で大体直線になる傾向があり、頁岩基線(shale base line)といわれている。砂層のような浸透性の地層に対しては自然電位はこの頁岩基線よりずれて、十分に厚い層でしばしば sand line を示すような一定の値に達する傾向がある。したがって、自然電位曲線では電位は頁岩基線を基準にしてその偏差を読みとる。泥水の濾過液{ろかえき}と地層水の比抵抗の差(塩分濃度の違いに関係)によって自然電位曲線の振れ幅および振れの向きが決まる。地層の対比、地層の浸透性の判定、頁岩分の定量的評価、堆積{たいせき}環境の推定などに利用される。 ![]() |

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