siRNAによるRNA干渉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 00:20 UTC 版)
「siRNA」の記事における「siRNAによるRNA干渉」の解説
siRNAの細胞内移入による遺伝子発現抑制は非常に画期的な手法であるが、その効果は一過性に過ぎないという欠点があり、siRNA発現ベクター(例:プラスミド)の導入による安定発現細胞株を確立することによりこの効果を持続化させることができる。細胞内に存在する長鎖の二本鎖RNAまたは細胞外から導入されたものはダイサーによって切り出されて低分子(21-23塩基対)のsiRNAへと変換される。二本鎖だったsiRNAはヘリカーゼと呼ばれる酵素の働きを受けて1本鎖に解離し、標的mRNAに対するエンドヌクレアーゼ活性(スライサー活性)を示すアルゴノート(Argonaute)タンパク質等と複合体(RISC)を形成する。この複合体の中で、siRNAは標的mRNAへと導くガイド役として機能している。
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