sXGPとは? わかりやすく解説

エス‐エックス‐ジー‐ピー【sXGP】


sXGP

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/13 07:03 UTC 版)

sXGPSXGPは、日本のTD-LTE互換のコードレス電話システム。自営PHSの後継規格であり、利用する電波帯域もPHS帯(1.9GHz帯、1893.5MHz-1906.1MHz)の一部である。技術基準適合認定がある端末は、免許不要で利用できる。

sXGPは、日本での電波利用帯も含めて、当初から自営PHSを含む自営無線通信システムを主眼とした技術的枠組みである。その点で、TD-LTEなど基盤技術に共通要素は多いものの、当初から公衆広域無線通信システムとして開発展開された、eXtended Global Platform (XGP)、XGPサービスAXGPなどとは異なる。

概要

対応するBandはband39。通常、他のLTE帯域ではLTE専用帯域として割当られていることが多いが、同帯域は公衆PHS(2021年1月一般サービス終了、2023年3月テレメタリングサービス終了)およびDECTが使用しており、帯域を共有して使用することから"shared" EXtended Global Platform方式と命名されている[1]

2020年2月現在、5MHzシステムの1キャリアのみが利用可能で、データスループットは下り12Mbps・上り4Mbpsにとどまっている[2]が、デジタルコードレス電話作業班にて、キャリア拡張が検討されている。

また、ローカル5Gのアンカーバンドとして利用できるよう制度改正が準備されている。PHSやDECTと異なり、端末仕様上(チップおよびミドルウェア)、公衆網LTE向け端末においてシームレスな共通化(真のFMC)を実現可能なメリットがある[3]。5Gコアに接続したsXGPの基地局も用いた実証も行われている[4]

外部リンク

陸上無線通信委員会デジタルコードレス電話作業班

脚注

  1. ^ IPTPC教育・資格制度-IPTPCセミナの資料”. www.iptpc.com. 2020年3月22日閲覧。
  2. ^ sXGPはローカル5G導入へのファーストステップ ビー・ビー・バックボーンが打ち出した新戦略 | ビジネスネットワーク.jp”. businessnetwork.jp. 2020年4月20日閲覧。
  3. ^ パナソニックの携帯電話技術は息絶えず、sXGPとローカル5Gで生きる”. MONOist. 2020年10月22日閲覧。
  4. ^ 5Gコア利用プライベート4Gによる、ビルテナント向け高セキュリティ通信サービスと、ビル運営管理システムのサービス実証を開始 | プレスリリース”. Panasonic Newsroom Japan. 2021年6月24日閲覧。


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