乗員傷害値規制
クルマの衝突事故などに対する乗員の被害軽減対策のひとつで、衝突の際の傷害基準を定めた乗員保護規定をいう。日米欧など世界の主要国で規制が実施されているが、衝突の形態や速度などは国により異なる。前面衝突と側面衝突があり、前面衝突にはクルマの全面を固定バリアに衝突(速度48~50km/h)させるフルラップと、クルマの前面の半分を可変形バリアに衝突(56km/h)させるオフセットがある。側面衝突は、可動バリアをクルマに衝突(50~54km/h)させる。乗員の傷害基準の規定は、計測器をセットしたダミーを座席に乗せ、クルマまたは可動バリアを衝突させた際のダミーの受ける傷害値が頭、胸、腰、大腿などの各部ごとに定められている。
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