慣性モーメント(クルマ)
ヨーイング、ピッチング、ローリングなど、クルマの回転運動に対する慣性の大きさを示す物理量をいう。通常、単位をkg/m2とし、重心まわりの値で示す。クルマの運動にとって、定常状態を維持するためには大きいほうが、操縦性や制御性からは小さいほうがよく、タイヤ、サスペンション、ステアリングの能力と適切にバランスしていることが重要である。慣性モーメントは、各部品の質量と重心からの距離によって大きさが決まるため、回頭性能の向上を目的に部品の配置に配慮されることもある。計測には2本吊り法や流体軸受けなどの低抵抗回転軸と、ばねで支持された回転台を用い、固有振動数から計算によって求める。計測値は測定装置の慣性モーメントを差し引き、重心位置へ補正される。
参照 ヨー慣性モーメント、ロール慣性モーメントWeblioに収録されているすべての辞書からmoment of inertiaを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
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