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カツ丼

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/08 02:27 UTC 版)

カツ丼(カツどん)は、丼鉢に盛ったの上にカツを乗せた日本丼料理である。


注釈

  1. ^ 初期のカツ丼は、牛肉食が一般的な時代は牛カツであった。後に豚肉の普及に伴い豚カツが一般化していった。
  2. ^ 店によっては、えびカツではなくエビフライを使用することもある。
  3. ^ なお、「親子カツ丼」とは「親子丼」と同じく絶対定義である『鶏肉と鶏卵の組み合わせ』であるからこう呼ばれるものであり、それ以外の組み合わせの場合はこう呼ばないことに要注意。
  4. ^ a b 漫画家須賀原洋行の作品『よしえサン』の作中にて、作者夫妻が作者・須賀原の実家である福井県に帰省する話がある。夫妻が昼食に「ヨーロッパ軒総本店」でカツ丼を食べた際、須賀原は「卵でとじたカツ丼は邪道」と言ったのに対し、愛知県名古屋市出身の妻・よしえは「カツ丼と言えば卵がかかっているもの」と主張した。
  5. ^ 山梨県では「カツ丼」といった場合に、甲府市を中心に甲府盆地ではソースカツ丼を意味し、卵でとじた「煮カツ丼」とは区別されることが一般的で、笹子峠御坂峠を越えた地域では「カツ丼」は煮カツ丼を意味する。甲府タイプのソースカツ丼は長野県群馬県福島県などのソースで煮込むタイプとは異なる。
  6. ^ 同書においてもこの説は否定されている。ヨーロッパ軒 小史
  7. ^ 長野県伊那市で昭和21年に飲食店店主が始めた(愛称「ひげのとんかつ」)が元祖とする説(伊那ソースかつどん会 公式サイト 伊那商工会議所)。これを名物「伊那ソースかつどん」として広めて元祖を名乗ったが、隣接する駒ヶ根市も「当方が元祖」としているため、一時両市の間で市長すらも加わり論戦が繰り広げられた。
  8. ^ 群馬県桐生市の「志多美屋」が元祖とする説(志多美屋本店「ソースかつ丼といえば桐生、その中でも当店は元祖」)。
  9. ^ 群馬県前橋市の「西洋亭」をソースかつ丼の元祖とする説(馬場川通り親交会)。
  10. ^ JR飯田線駒ケ根駅前広小路の「喜楽(現 : きらく)」がカツライスをヒントとして開発したのが発祥とする説(ソースカツ丼の歴史)。長野県駒ヶ根市では「駒ヶ根ソースかつ丼会」を結成し、丼飯の上に千切りキャベツを敷きソースカツを乗せた「駒ヶ根ソースかつ丼」発祥地としている(信州駒ヶ根商工会議所 駒ヶ根ソースかつ丼会)。
  11. ^ 福島県会津若松市は「ソースカツ丼に最初にキャベツを入れた町」とする説。戦後に東京で見たソースかつ丼をアレンジし、オリジナルのソースで煮込んだものを独自のソースかつ丼に仕上げたともされる(伝統会津ソースカツ丼の会 公式サイト)。
  12. ^ 明治30年代に山梨県甲府市内のそば店が考案したものが起源であるとする説(『山梨日日新聞』1995年9月13日記事)。同時期には「煮カツ丼」の食文化も流入しているが、カツライスの丼版である甲府タイプのソースカツ丼は、出前に際した簡便性から現在に続いているものであると考えられている(影山正美「カツ丼の不思議?」『山梨県の不思議辞典』2009、新人物往来社)。
  13. ^ 丼飯の間にもカツを挟んだ2段重ねのものもある。醤油も「ソイソース」であり、ウスターソースの「ソースカツ丼」と混同される事もある。1945年に新潟市の「とんかつ太郎」初代店主が考案し広めたとされる一方、東京都世田谷区二子玉川の「水光」の主人が、1918年に「カツ丼」の名で考案したのが嚆矢であるとの説もある(どんぶり探偵団編・文藝春秋刊「ベストオブ丼」49P)
  14. ^ 町おこしで町内加盟店17店舗でスタンプラリーを行なっている。「下仁田かつ丼 スタンプラリー開催!」下仁田町商工会ホームページより
  15. ^ 浅草にあった洋食屋「河金」が元祖とされ、「河金丼」の名で売り出していた。
  16. ^ 山形県西村山郡河北町にはカレー風味にしたタレをかける「カレー風味カツ丼」がある。
  17. ^ ただし現存する映像およびシナリオで確認する限りではカツ丼ではなく天丼であり、取調の翌日、留置場に入れられていた父を迎えに来た貧しい母子に署長が出前を頼む、という形になっている。メニューでカツ丼を採用しているのについては、東京・築地署のベテラン刑事が1950年代あたりから出前をとって行っていた説の証言がある。このとき自分も出前をとり、相手には上物をとっていた、長年逃亡していた被疑者のねぎらいからとされている。
  18. ^ 主人公の源造刑事は、作中において、捜査協力者にたびたび酒や菓子を自腹で買い与えていると描写されている。第3作において、源造刑事と知己の少年が銀行強盗の疑いをかけられ、取り調べを受けた際に、源造刑事が少年に自腹でカツ丼を食べさせる場面が描写された。
  19. ^ 取り調べの場面で被疑者に刑事がカツ丼を食べさせる場面が、しばしば登場した。
  20. ^ 刑事ドラマのパロディーコントがしばしば登場し、ほぼ毎回のように「取調室とカツ丼」が描写された。
  21. ^ 70年代に入っても、「太陽にほえろ!」などの刑事ドラマやスーパーロボット マッハバロンなど特撮ドラマ、ザ・ドリフターズに代表されるコントなどでも盛んに描写が使われるようになったことで「取調室でカツ丼」というイメージが一般に定着したとみられる。

出典

  1. ^ みんなが好きな丼物ランキング 「2位はカツ丼」
  2. ^ 「ニューヨークで意外な日本食がブーム!?」
  3. ^ [1] NIKKEI STYLE グルメクラブ 食の達人コラム 「カツ丼発祥の地」は甲府? カツライスそのまま丼に カツ丼礼賛(2)俵慎一
  4. ^ a b ベストオブ丼 P.14
  5. ^ 三朝庵は2018年7月末で閉店した。【いただきます】カツ丼×早稲田/学生街の顔 静かに幕『毎日新聞』朝刊2018年9月17日(社会面)2018年9月24日閲覧
  6. ^ そばもん ニッポン蕎麦行脚 5巻 「カツ丼伝説」
  7. ^ タイムアウト東京
  8. ^ 鈴新
  9. ^ かつ満
  10. ^ “とじないカツ丼”がキテる!東京の旨い店4選”. おとなの週末.com. 講談社ビーシー (2023年3月28日). 2023年8月23日閲覧。
  11. ^ サクサク食感を楽しむ「とじないカツ丼」!〜卵とじでもソースでもない異色のカツ丼〜「FoodDataBank 外食トレンドニュース」2023年03月号公開』(プレスリリース)SARAH、2023年3月16日https://corporate.sarah30.com/2023/03/172/2023年8月23日閲覧 
  12. ^ なんでだろ?この食べ合わせ > とんかつ&キャベツ”. はっぴーママ.com. 株式会社イーウェル. 2012年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月24日閲覧。
  13. ^ 文春文庫『ベスト オブ 丼』
  14. ^ おかやまデミカツ丼”. 岡山観光WEB. 公益社団法人 岡山県観光連盟. 2024年2月5日閲覧。
  15. ^ 隠れたB級グルメの宝庫・新潟で選ばれた“旅めし”は?”. AERA dot.. 朝日新聞出版 (2015年6月13日). 2020年6月5日閲覧。
  16. ^ 長岡名物「洋風カツ丼」元祖の味を受け継ぐ店で探る、“町の洋食屋”の理想像”. な!ナガオカ. 長岡市 (2017年12月18日). 2020年6月5日閲覧。
  17. ^ 町おこしとして醤油カツ丼を普及させる活動がある(名物「ソース」に負けるな!しょうゆカツ丼[リンク切れ] 2011年9月18日 読売新聞、2011年9月閲覧)。
  18. ^ 種類別関東カツ丼ガイド - 名古屋市の「わだ泉」、東京代々木上原「とんかつ武信 分店」の「醤油カツ丼」と札幌市「かつてん 美しが丘店」の「和風醤油カツ丼」などの他、全国各地の一部地域に存在する。
  19. ^ シーズン4 第3回 せんべい(番外編)富士宮へ慰安旅行”. 食べ物新日本奇行. 日本経済新聞社. 2014年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月8日閲覧。
  20. ^ カツ丼エボリューション沖縄
  21. ^ うちなーカツ丼コレクション2016―具材が多いのはどこだ選手権―
  22. ^ 絶品復刻!岡田のかつ丼と美人サイダー 知多「おかき屋・辰心岡田本店」
  23. ^ ソースかつ丼・越前そば「小川家」 など
  24. ^ プレジデント社「ダンチュウ・カレー大全(上)」170P
  25. ^ “AKB48の16人が受験生を応援、ほっともっとが「GO!カツフェア」開催。”. Narinari.com (ナリナリドットコム). (2010年12月28日). https://www.narinari.com/Nd/20101214796.html 2023年1月9日閲覧。 
  26. ^ “和食「がんこ」が始める丼専門店「あまどん」のイタリアンかつ丼を食べてきた”. GIGAZINE (OSA). (2016年3月1日). https://gigazine.net/news/20160301-amagasaki-qsmall-amadon/ 2023年1月9日閲覧。 
  27. ^ Inc, Shogakukan. “取調室では本当にかつ丼を食べるのか?元刑事に聞いてみた|@DIME アットダイム”. @DIME アットダイム. 2020年2月24日閲覧。
  28. ^ シリーズ/取調べ「可視化」の「現在」 (PDF) 大阪弁護士会
  29. ^ 取調室にも出前―県庁、県警前の「翁そば」閉店へ 神戸新聞2016年10月6日号
  30. ^ 【まち食堂物語】小西食堂・猪苗代町 仕事一筋、温泉街と共に”. 福島民友新聞社 (2023年4月30日). 2023年5月27日閲覧。
  31. ^ “「テキにカツ」で験担ぎ 宇部鴻城、名物食べて勝利誓う”. 朝日新聞. (2019年8月10日). https://www.asahi.com/articles/ASM893GMRM89TZNB003.html 2021年10月3日閲覧。 
  32. ^ “伊東温泉けいりんグルメ情報”. https://www.itokeirin.com/morning830_2021/gourmet.html 
  33. ^ “勝鶏どんどん 福島競馬場店”. http://www.chapondoux.com/storelist/store.html?id=59 





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