【フラッペロン】(ふらっぺろん)
flapperon
flap(高揚力装置)と、aileron(補助翼)を組み合わせた造語。
その名のとおり、2種類の動翼の役割を兼ねる。
差動させると補助翼の働きをし、同調させるとフラップの役割を果たす。
近年ではF-8やF-16などに採用された。
主翼後縁をフラップと補助翼に分けるとフラップの面積が限られてしまうことから、面積の大きなフラップが必要な場合に用いられる。
ただしフラップとして使っている間は補助翼として働かなくなってしまうので、その際のロール操縦はスポイラーやテイルロンに頼ることとなる。
また、純粋なフラッペロンは補助翼として使う場合、ロール効果の割に抗力が大きいといった難点がある。
これを解決するため、F/A-18などではこれを2つに分け、内側をフラップ、外側をフラッペロンとして使うという対策をとっている。
大型機では逆に、エルロンリバーサルの対策として、内側にフラッペロンを設け、外側に補助翼やフラップを配するという設計が多い。
関連:エレボン
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