エンプティ・グラスとは? わかりやすく解説

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エンプティ・グラス

(empty glass から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/21 13:20 UTC 版)

『エンプティ・グラス』
ピート・タウンゼントスタジオ・アルバム
リリース
録音 ロンドン イール・パイ・スタジオ、A.I.R.スタジオ、ウェセックス・スタジオ
ジャンル ロック
時間
レーベル アトコ・レコード
プロデュース クリス・トーマス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 5位(アメリカ[2]
  • 11位(イギリス[3]
  • 21位(ニュージーランド[4]
  • 40位(ノルウェー[5]
  • ゴールドディスク
  • プラチナ(RIAA[6]
  • ピート・タウンゼント アルバム 年表
    ロニー・レーンとの共作
    • エンプティ・グラス
    • (1980年 (1980)
    テンプレートを表示

    エンプティ・グラス』(Empty Glass)は、ピート・タウンゼント1980年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム。タウンゼントは本作より、アトコ・レコードとの契約を得た[7][8]

    背景

    当時タウンゼントはザ・フーのメンバーとして活動しており、1979年11月より本作のレコーディングが開始された[7][9]。本作をプロデュースしたクリス・トーマスは、1960年代中期に「Second Thoughts」というバンド[10][注釈 1]のメンバーとして活動していた頃、タウンゼントから「Run, Run, Run」を提供されていたという縁があり、トーマスはプリテンダーズのデビュー・アルバムの作業を終えた直後に、本作の制作に入った[7][11]

    収録曲「ラフ・ボーイズ」は、タウンゼントの実子エマとミンタ、それにセックス・ピストルズに捧げられている[12]。タイトル曲の歌詞は、14世紀の詩人ハーフェズと、タウンゼントが帰依していた導師メヘル・バーバーから影響を受けて作られた[13]

    反響

    母国イギリスでは、全英アルバムチャートで14週トップ100入りして最高11位を記録し、全英シングルチャートでは「ラフ・ボーイズ」が39位、続く「レット・マイ・ラブ・オープン・ザ・ドア」が46位に達した[3]。アメリカでは30週Billboard 200入りし、1980年7月12日に最高5位を記録して、タウンゼントのソロ・アルバムとしては唯一の全米トップ10アルバムとなり[2]、1996年2月にはRIAAによりプラチナ・ディスクの認定を受けた[6]。アメリカの総合シングル・チャートBillboard Hot 100では、「レット・マイ・ラブ・オープン・ザ・ドア」が9位、「リトル・イズ・イナフ」が72位、「ラフ・ボーイズ」が89位に達した[14]

    評価

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「一部の曲はザ・フー名義で制作されてもおかしくないが、本作は明らかにシンガーソングライターとしてのアルバムで、哀愁漂うな"I Am an Animal"にしても、パンク・ロックへのラヴ・レターとも言える攻撃的な"Rough Boys"にしても、彼の感情を生々しく表現している」と評している[1]。『ローリング・ストーン』誌が1989年11月に選出した「1980年代のベスト・アルバム100」では57位にランク・イン[15]

    収録曲

    全曲ともピート・タウンゼント作。

    1. ラフ・ボーイズ - "Rough Boys" - 4:03
    2. アイム・アン・アニマル - "I Am an Animal" - 3:47
    3. アンド・アイ・ムーブド - "And I Moved" - 3:23
    4. レット・マイ・ラブ・オープン・ザ・ドア - "Let My Love Open the Door" - 2:44
    5. ジュールズ&ジム - "Jools and Jim" - 2:37
    6. キープ・オン・ワーキング - "Keep On Working" - 3:23
    7. キャッツ・イン・ザ・カップボード - "Cat's in the Cupboard" - 3:33
    8. リトル・イズ・イナフ - "A Little Is Enough" - 4:43
    9. エンプティ・グラス - "Empty Glass" - 5:23
    10. ゴナ・ゲット・ヤ - "Gonna Get Ya" - 6:24

    2006年リマスターCDボーナス・トラック

    1. アイム・アン・アニマル(デモ) - "I Am an Animal (Demo-Alt Vocal)" - 3:48
    2. キープ・オン・ワーキング(デモ) - "Keep On Working (Demo-Alt Vocal)" - 3:32
    3. アンド・アイ・ムーブド(デモ) - "And I Moved (Demo-Alt Vocal)" - 3:05
    4. ゴナ・ゲット・ヤ(ロング・バージョン) - "Gonna Get Ya (Long Version)" - 11:23

    参加ミュージシャン

    脚注

    注釈

    1. ^ パトリック・キャンベル=ライオンズ(Patrick Campbell-Lyons、後にニルヴァーナ)、トニー・デューイ(Tony Duhig、後にジュライを経てジェイド・ウォリアー)らによって1963年に結成されたバンド。ザ・フーのアルバム『セル・アウト』(1967年)に「アルメニアの空」を提供し、1969年にサンダークラップ・ニューマンの結成メンバーになったジョン・“スピーディ”・キーンが在籍していた。

    出典

    1. ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Empty Glass - Pete Townshend - Album”. AllMusic. 2025年10月20日閲覧。
    2. ^ a b Pete Townshend - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2025年10月20日閲覧。
    3. ^ a b PETE TOWNSHEND songs and albums | full Official Chart history
    4. ^ charts.org.nz - Pete Townshend - Empty Glass
    5. ^ norwegiancharts.com - Pete Townshend - Empty Glass
    6. ^ a b Gold & Platinum”. RIAA. 2025年10月20日閲覧。
    7. ^ a b c DeMain, Bill (2024年5月23日). “Pete Townshend's Empty Glass: the story behind the solo masterpiece”. loudersound.com. Future plc. 2025年10月20日閲覧。
    8. ^ Townshend (2012), p. 320.
    9. ^ Townshend (2012), p. 318.
    10. ^ The Second Thoughts”. thestrangebrew.co.uk. 2026年1月15日閲覧。
    11. ^ Townshend (2012), pp. 319–320.
    12. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    13. ^ Giles, Jeff (2015年4月21日). “How Pete Townshend Completed His Proper Solo Album, 'Empty Glass'”. Ultimate Classic Rock. Townsquare Media. 2025年10月20日閲覧。
    14. ^ Pete Townshend - Chart History - Billboard Hot 100”. Billboard. 2025年10月20日閲覧。
    15. ^ Best 1980s Albums”. Rolling Stone. 2025年10月20日閲覧。

    引用文献

    外部リンク




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