XYZからLMSへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/14 09:03 UTC 版)
通常、知覚できる色の表現にはLMS色空間以外の色空間が用いられる。一方で、フォン・クリースの変換式における色順応行列は、LMS色空間に基いて定義されている。いかなる色空間の色においても、その定義においてXYZ色空間に変換することができる。よって、一つの変換行列のみが、XYZからLMS色空間へ変換するために必要となる。 LMS色空間はヒトの複雑な色覚をモデル化していることから、XYZとLMS間の単一かつ一意の変換行列は存在しない。その代わり、いろいろなカラーアピアランスモデル(英語版)による様々な色順応変換行列Mが、ヒトの色覚のモデル化の一部として定義されている。 注記 すべての三刺激値は通常CIE 1931 2°標準色観察者により計算される。 他に別段の定めのない限り、カラーアピアランスモデルの行列は、正規化されて (行の成分は等しい値になるよう切り上げる)、等量光 (X=Y=Z) における三刺激値が等しいLMS値となる。これはCIE E光源にも見られる。
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