W字不況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 00:58 UTC 版)
W字不況において、経済は後退に陥れた後、一旦成長に転じるが、短期間でまた後退に戻り、その後にようやく成長に転じ、W字のような「下、上、下、上」の動きとなる。 アメリカの1980年代初期の不況(英語版)はW字不況とされており、全米経済研究所の定義では1980年代初期に不況が2回あったという。経済は1980年1月から7月まで不況に陥り、特に4月から6月までは年率8パーセントで収縮した。 続いて経済は成長期に入り、1981年1月から3月までは年率8.4パーセントで成長した。しかし、ポール・ボルカーが議長を務めた連邦準備理事会がインフレ圧抑策として利上げ断行した結果、経済は1981年7月から1982年11月まで再び収縮に陥った。その後、1980年代末まで概ね成長期が続いた。
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