VEGF受容体ファミリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 14:26 UTC 版)
「受容体型チロシンキナーゼ」の記事における「VEGF受容体ファミリー」の解説
詳細は「血管内皮細胞増殖因子受容体」を参照 血管内皮細胞増殖因子(VEGF)は、内皮細胞の増殖と血管の透過性の主要な誘導因子の1つである。細胞表面では2つのRTK、 VEGFR-1(Flt-1)とVEGFR-2(KDR/Flk-1)がVEGFを結合する。 VEGF受容体は、7つのIg様ドメインからなる細胞外部分を持っており、そのためFGFRと同じく免疫グロブリンスーパーファミリーに属する。また、1本の膜貫通領域、分割されたチロシンキナーゼドメインを含む細胞内部分を有している。VEGF-AはVEFGR-1とVEGFR-2に結合する。VEGFR-2がVEGFに対する既知の細胞応答のほぼすべてを媒介するようである。VEGFR-1の機能はよくわかっていないが、VEGFR-2のシグナル伝達を調節すると考えられている。VEGFR-1の他の機能としては、VEGFがVEGFR-2へ結合しないようにするダミーの受容体として働く可能性がある。これは胚での脈管形成中に特に重要なようである。3つ目の受容体(VEGFR-3)が発見されているが、VEGF-Aはこの受容体のリガンドではない。VEGFR-3は、VEGF-CとVEGF-Dに応答してリンパ管新生(英語版)を媒介する。
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