Vリブドベルト
摩擦によって回転力を伝動する機構は、プーリーとベルトによるものが一般的で、ベルトにはVベルトと平ベルトがある。Vリブドベルトは平ベルトの一種で、プーリーとの接触面に摩擦係数を高める目的で、長手方向にV型のリブをつけてある。ベルトの厚さを薄くできるため耐屈曲疲労性がよく、コード(心材)とゴムの剥離やゴムのクラック(亀裂)などの故障が少ない。寿命が長く、屈曲変形や摩耗、伸びが少ないため張力の低下も少ない。また、伝達効率が高くプーリー径の許容量が小さいため、小型のプーリーが使用可能となりオルタネーターなどの型化にも友好である。近年はVベルトに代わって、エアコンのコンプレッサーや、ウォーターポンブ、オルタネーターの駆動に各社が採用している。
Vリブドベルト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/07 14:45 UTC 版)
ポリグルーブベルト(Polygroove belt)とも呼ばれる。Polygroove とは多数の溝という意味で、平ベルトの内側に複数のV字形の溝が並んだ断面を持ち、対応する形の溝を持つプーリーと組み合わされる。平ベルトの柔軟性とVベルトの強い摩擦力の利点を併せ持ち、高速での運用に耐える形態であるが、製造には高い技術レベルが要求される。
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