Type 1 のシーソー機構とは? わかりやすく解説

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Type 1 のシーソー機構

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/06 09:16 UTC 版)

シーソー機構」の記事における「Type 1 のシーソー機構」の解説

この理論モデルでは、既知3種類のフレーバー対応する軽いニュートリノ1つと、それぞれのフレーバー対応するまだ観測されていない非常に重いニュートリノ生成するシーソー機構背景となる簡単な数学的原理は、以下の特徴持った任意の2x2 行列表される。 A = ( 0 m m M ) {\displaystyle A={\begin{pmatrix}0&m\\m&M\end{pmatrix}}} ここで M {\displaystyle M} は m {\displaystyle m} より十分大きくとられ、2つの非常に不均衡な固有値を持つ。 λ ± = M ± M 2 + 4 m 2 2 {\displaystyle \lambda _{\pm }={\frac {M\pm {\sqrt {M^{2}+4m^{2}}}}{2}}} m ≪ M {\displaystyle m\ll M} であるため、大きいほうの固有値 λ + {\displaystyle \lambda _{+}} は、ほぼ M {\displaystyle M} に等しい。このときより小さいほうの固有値 λ − {\displaystyle \lambda _{-}} は、 λ − ≈ − m 2 M {\displaystyle \lambda _{-}\approx -{\frac {m^{2}}{M}}} となる。すると、行列式は λ + λ − = − M 2 {\displaystyle \lambda _{+}\lambda _{-}=-M^{2}} となり、大きさ | M | {\displaystyle |M|} は λ + {\displaystyle \lambda _{+}} と − λ − {\displaystyle -\lambda _{-}} の幾何平均となる。片方固有値の値が上がるともう片方の値が下がり、この逆も同様となる。これが機構を”シーソー”と呼ぶゆえんである。 この機構は、なぜニュートリノ質量これほど小さいかをうまく説明する行列 A はニュートリノの質量行列そのものである。マヨラナ粒子質量成分 M は大統一理論スケール匹敵しレプトン数破れるが、これは、ディラック質量成分 m は電弱スケールよりも非常に小さい(以下 VEV とする)からである。小さい方の固有値 λ − {\displaystyle \lambda _{-}} は 6981160217660000000♠1 eV 程度に非常に小さニュートリノ質量となる。このことは実験定性的一致しており、時折これは大統一理論枠組み支持する裏付けとされる

※この「Type 1 のシーソー機構」の解説は、「シーソー機構」の解説の一部です。
「Type 1 のシーソー機構」を含む「シーソー機構」の記事については、「シーソー機構」の概要を参照ください。

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