TrES-3とは? わかりやすく解説

TrES-3

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/16 22:52 UTC 版)

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TrES-3
TrES-3と木星の大きさの比較
星座 ヘルクレス座
発見
発見年 2007年
発見者 O'Donovan ら
発見方法 トランジット法
現況 公表
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 0.0226 ± 0.0013 au[1]
公転周期 (P) 1.30619 ± 0.00005 日[1]
軌道傾斜角 (i) 82.15 ± 0.21 °[1]
準振幅 378.4 ± 9.9 m/s[1]
時刻 JD 2454185.9101 ± 0.0003[1]
GSC 03089-00929の惑星
恒星
スペクトル分類 G
位置
赤経 (RA, α)  17h 52m 07s
赤緯 (Dec, δ) +37° 32′ 46″
距離 1300 ± 600 光年
(400 ± 200 pc)
物理的性質
半径 1.295 ± 0.081 RJ[1]
質量 1.92 ± 0.23 MJ[1]
表面重力 2.7 g
別名称
別名称
TrES-3b
Template (ノート 解説) ■Project

TrES-3は、恒星GSC 03089-00929の周囲を公転する太陽系外惑星である。公転周期はちょうど31時間で、潮汐力により軌道の減衰が起こっている。質量は木星の2倍程度である。

TrES-3にはUmbäässaという名称がある。この名称は国際天文学連合 (IAU)の100周年を記念として太陽系外惑星に名前をつける企画(NameExoWorlds英語版)においてリヒテンシュタインで選ばれた名称である。この名称はリヒテンシュタイン南部で小さく、辛うじて見える程度のアリを指す方言にちなむ[2][3]

発見

TrES-3の恒星GSC 03089-00929の視線速度の変化

この惑星は、大西洋両岸系外惑星サーベイによって3番目に発見されたのトランジット惑星である。夏の夜空に明るく輝くベガの約10度西方にあるヘルクレス座の方角で発見された。

この惑星のトランジットパロマー天文台ローウェル天文台にある2台の10cm望遠鏡を使って検出された。また、HATネットによるトランジットの観測も独立して行われた。W・M・ケック天文台ではHIRE分光器を使用して7回にわたる高精度な視線速度の測定が行われ、質量が木星の約2倍もの惑星の存在を確認した[1]

特徴

恒星は太陽より若干小さく温度が低い。公転周期は4/3日より小さく、知られている中で最も短いものの1つである[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i O'Donovan, Francis T.; et al. (2007). “TrES-3: A Nearby, Massive, Transiting Hot Jupiter in a 31-Hour Orbit”. Astrophysical Journal Letters 663: L37. doi:10.1086/519793. http://arxiv.org/abs/0705.2004v1. 
  2. ^ Approved names” (英語). NameExoworlds. 2020年4月17日閲覧。
  3. ^ International Astronomical Union | IAU”. www.iau.org. 2020年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月17日閲覧。アーカイブ、原リンクともに閲覧時時点では現存。

関連項目

外部リンク

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座標: 17h 52m 07s, +37° 32′ 46″





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