テスト‐マッチ【test match】
テストマッチ
(Test Match から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/05 03:38 UTC 版)
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テストマッチ(test match)は、スポーツの試合の一種。ただし競技によってその意味合いは異なる。元々はラグビー、クリケットで使われていた言葉が他のスポーツに派生した。「テスト」という言葉の意味は多く有り、単に試合(試すという意味のtest、合わせるという意味のmatch)、真剣勝負で力を試す場という意味や、親善試合、エキシビション、練習試合、非公式試合、試合会場自体の試験運用などを示す。
歴史の浅い英国の自治領だったニュージーランドや南アフリカ、オーストラリアなどが、経済や文化では勝てない英国に対して唯一対抗できるのがラグビー、クリケットであり、自治領だった国々が英国にこの二つのスポーツで力を試す場(test)という意味からそう呼ばれるようになったのが呼称の由来である。
競技別のテストマッチ
ラグビーのテストマッチ
ラグビーの場合、ナショナルチーム同士の国際試合を指す[1]。
テストマッチと呼べるのは正式な国(協会)の代表同士の試合のみで、これに出場した選手にはその栄誉を称えキャップが贈呈される。これはラグビーのルーツであるラグビー校の対抗戦に出場した選手に帽子が贈呈されていたことに由来する。キャップ数がそのままテストマッチ出場回数を示す。ラグビーはテストマッチである対抗戦によって作られてきた歴史がある。世界最古のテストマッチは1871年のイングランドvsスコットランド戦である[2][1]。
ラグビー日本代表のテストマッチ
- 1930年(昭和5年)8月17日から10月15日まで、日本代表チームが結成され、初めて海外遠征しカナダで7試合を行った[3]。初めてのテストマッチは、1930年9月24日15時(太平洋標準時[4]。日本時間25日8時)から行われた カナダBC州(ブリティッシュコロンビア州)代表との1戦で、3-3(双方1トライずつ)の引き分けだった[5]。ただし、上述の定義である「国対国」の対戦ではない。
- 以後 1989年(昭和64年)まで、日本代表のテストマッチは、ラグビーニュージーランド学生代表(NZU)やオックスフォード大学などとの対戦もテストマッチと認定し、日本独自の定義・運用を続けた。一方で、1970年代から80年代にかけてのアジア諸国との対戦(スリランカ代表戦やマレーシア代表戦など)については、アジアラグビーフットボール大会の決勝戦で対戦した相手国でない限りテストマッチとは認めないという、二重規範(ダブルスタンダード)をとっていた[6]。
- 1989年(昭和64年)5月28日、日本代表とスコットランドとの試合で、28-24で日本が勝利[7][8]。日本側は「スコットランド代表」とのテストマッチ(日本側はキャップ対象試合)として扱い、監督の宿澤広朗は会場で胴上げされ、国内マスコミは金星として大きく報道した。しかしスコットランド側は中心選手9名を欠くチーム編成のため、もとから「スコットランドXV」と名乗り、テストマッチ扱いしていなかった(スコットランド側はキャップ非対象試合だった)[9][10]。
- 1990年(平成2年)、前年のスコットランド戦のような日本独自のテストマッチ定義を、宿澤広朗および日本ラグビーフットボール協会は廃止した。新たなテストマッチの定義を、「国際ラグビー機構(後のワールドラグビー)の認めた国際試合」とする(二軍に相当するXVチームやA代表、学生チームなどが相手の際は、キャップ対象試合とはしない)。なお、過去の基準でのキャップ授与は、取り消さないことになった[11]。日本ラグビーフットボール協会公式サイト 「日本協会主催試合・国際試合一覧」 で、1990年の前後でテストマッチとなる相手チームが大きく変わったことが確認できる[12]。
クリケットのテストマッチ
クリケットの場合は、テストカントリーと呼ばれる上位12か国が最大5日間かけて行う試合のみがテストマッチと呼ばれ、クリケットの試合で最も伝統と格式があり、最高レベルとされる。
球数無制限の2イニング制を採用している。
一般的な他のスポーツのテストマッチ
近年日本のメディアなどでサッカーを始めとする多くのスポーツの親善試合・フレンドリーマッチや調整のために行う実戦の試合などの意味で使われだした。
練習試合とは異なり、選手権には関係しないが公式戦同様にキャップや記録として残り、各競技の国別ランキングでの評価にも影響するものを指す(サッカーの場合は国際Aマッチの一つとされ、キリンチャレンジカップがこれに当たる)。元々は強化試合と呼ばれていた。
関連項目
- ^ a b “テストマッチ / キャップ【ラグビー用語初級編】 – 教えて!ラガマルくん”. 2026年4月5日閲覧。
- ^ worldrugby.org. “On this day: the birth of international rugby | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2026年4月5日閲覧。
- ^ “日本ラグビーフットボール史 日本とカナダの国際交流がはじまる”. JRFU. 2023年1月15日閲覧。
- ^ “The History of Daylight Saving Time | University Canada West” (英語). www.ucanwest.ca. 2025年8月22日閲覧。
- ^ “テストNo.1 カナダ遠征1930第6戦”. JRFU. 2023年1月26日閲覧。
- ^ “日本ラグビーフットボール協会-日本ラグビー デジタルミュージアム:年代史・観戦記・その他資料”. adeac.jp. 2026年4月5日閲覧。
- ^ “ADEAC(アデアック):デジタルアーカイブシステム”. 日本ラグビーフットボール協会/日本ラグビー デジタルミュージアム. 2021年10月31日閲覧。
- ^ “テストマッチNo101 スコットランド代表第2回来日第5戦”. 日本ラグビーフットボール協会/日本ラグビー デジタルミュージアム. 2021年10月31日閲覧。
- ^ “年代史 平成1年(1989)度”. JRFU. 2023年1月17日閲覧。
- ^ 功, 森. “1989年、宿澤ジャパンのスコットランド戦勝利から30年、「ジャパンの強さは本物だ」”. 文春オンライン. 2023年1月18日閲覧。
- ^ 功, 森 (2019年10月16日). “1989年、宿澤ジャパンのスコットランド戦勝利から30年、「ジャパンの強さは本物だ」”. 文春オンライン. 2026年4月5日閲覧。
- ^ “日本ラグビー デジタルミュージアム 日本協会主催試合・国際試合一覧”. JRFU. 2023年1月18日閲覧。
「test match」の例文・使い方・用例・文例
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