TeX による組版の作業工程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 15:31 UTC 版)
「TeX」の記事における「TeX による組版の作業工程」の解説
TeX による組版の作業工程は、通常次のようになる。 文章に組版用命令文を織り込んだテキストファイルである、tex ファイルを作成する(テキストエディタなどで)。 OS のコマンドラインから “tex FileName.tex” などと入力して TeX を起動し、DVI ファイルを生成させる。ソースファイルにエラーがあれば、修正して再度 TeX を起動する。 DVI 命令文を解するソフトウェア(DVI ウェア)を用いて組版結果を表示し、確認する。DVI ウェアには xdvi / xdvik や dvioutなどの DVI ヴューア、Dvips(k) や dvipdfm / DVIPDFMx などのファイル形式変換ソフトウェアなどがある。 DVI ファイルを DVI ビューアで画面表示または印刷する、あるいは PDF や PostScript に変換して画面表示または印刷することで、組版結果を確認する。 修正の必要があれば、ソースファイルを修正して再度DVIファイルを作成、確認する。 この間、作業工程が変わるたびにそれぞれのプログラムを切り替えたり、扱う文書が大きいと章ごとにソースファイルを分割して管理したりと、比較的煩雑な作業を伴う。そのため、この工程に係わる各種のプログラムやソースファイルの管理を一元的に行う TeX 用の統合環境(TeXworks や TeXShop など)がいくつか作成されている。
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