民弥流とは? わかりやすく解説

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民弥流

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/08 19:41 UTC 版)

民弥流(たみやりゅう)とは、居合術の流派のひとつ[1]。遠祖を林崎甚助重信、流祖を民弥権右衛門宗重とする[1]富山藩[2]加賀藩[3]など、北陸を中心に伝承された。


注釈

  1. ^ 天保7年(1836年)刊行の『諸芸雑志』に掲載された民弥流の伝書[8]には、末尾に「民弥ト田宮者別人可成田宮氏ハ夢相流二代目ノ師可成欤民弥流ニハアラス」との注意書きが記されている。
  2. ^ 相心流の伝書『相心流居合手抜鑑書』(安政7年(1860年)写)[9]において、民弥流と一部形の名称が一致するほか、形の解説のなかで「民彌流」への言及が見られ、さらに「宗重附属傳」(民弥流流祖の名は宗重)と題された技法も記載されている。なお当伝書には流祖や系譜についての記載がない。
  3. ^ 高岡の系統の近年の活動は少なくともインターネット上では確認できない。

出典

  1. ^ a b c 綿谷雪『武藝流派辭典』(人物往來社、1963年)259頁
  2. ^ a b 『富山県史 近世』(富山県、1976年)92頁
  3. ^ 『金沢市史 通史編:第2巻』(金沢市、2004年)307頁
  4. ^ 黒田 1991, p. 26.
  5. ^ 『金沢市紀要』(金沢市、1924年)82頁
  6. ^ 今村嘉雄『十九世紀に於ける日本体育の研究』(不昧堂書店、1967年)347頁
  7. ^ a b 富永堅吾『剣道五百年史』(百泉書房、1972年)85, 382頁
  8. ^ a b 天保7年(1836年)『諸芸雑志 巻1~巻17』(富山県立図書館所蔵)巻11:82-86頁
  9. ^ 安政7年(1860年)写『相心流居合手抜鑑書』(東京国立博物館所蔵)
  10. ^ 『金沢市史 通史編 : 第2巻』(金沢市、2004年)307頁
  11. ^ a b とやまスポーツ物語』(富山県公文書館、2020年)3頁
  12. ^ a b c 綿谷雪『武藝流派辭典』(人物往來社、1963年)92頁
  13. ^ a b c 綿谷雪『日本剣豪100選』(秋田書店、1972年)146-147頁
  14. ^ 『デジタル版 日本人名大辞典+Plus』(講談社、2015年):「上泉孫次郎」項(コトバンク)
  15. ^ 綿谷雪『武芸流派100選』(秋田書店、1972年)99頁
  16. ^ 『富山市史』(富山市、1909年)146-147頁
  17. ^ 近世越中の教育事情 〜広徳館・私塾・寺子屋〜』(富山県公文書館、2012年)3頁
  18. ^ 諸芸雑志 巻1~巻17」(富山県立図書館所蔵)巻8:76頁に所収。
  19. ^ 富山市の「黒田正好 正郡先生碑」に刻まれた情報より
  20. ^ a b 『日本古武道総覧』(日本古武道協会、1997年)86頁
  21. ^ 黒田 1991, p. 141-253(第9-第13章).
  22. ^ 黒田 1991, p. 47-54.
  23. ^ a b 杉上清兵衛尉より杉山八左衛門『田宮真傳奥儀集』, 文化11(1814)年, 旧武専謄写本.
  24. ^ 窪田清音『剣法居合記』, 文政2(1819)年, 日本体育大学付属図書館蔵.
  25. ^ 窪田清音『剣法傳授居合口傳』, 江戸末期, 山田次郎吉『剣道集義 続』(1923年)所収.
  26. ^ 黒田 1991, p. 82, 126.
  27. ^ 甲野善紀『武術を語る 身体を通しての"学び"の原点』(壮神社, 1987年)304頁.
  28. ^ 黒田 1991, p. 29.
  29. ^ 黒田 1991, p. 126.
  30. ^ 振武館黒田道場, 2022/12/25閲覧


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