TR-1_(ミサイル)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > TR-1_(ミサイル)の意味・解説 

TR-1 (ミサイル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/06 14:33 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
TR-1 テンプ
SS-12 スケールボード
テンプ-S。9P120発射機と9M76ロケットの組み合わせで構成されている。
種類 戦域弾道ミサイル
短距離弾道ミサイル
原開発国 ソビエト連邦
運用史
配備期間 1969年 - 1989年
配備先 ソビエト連邦軍
開発史
開発者 ナディラゼ設計局
製造業者 ヴォトキンスク機械製造工場
諸元
重量 9,700 kg (21,000 lb)
全長 12.4 m (41 ft)
直径 1.01 m (3 ft 4 in)

精度 750 m (0.47 mi) CEP (SS-12)
370 m (0.23 mi) CEP (SS-22)[1]
弾頭 500 kt 単弾頭

エンジン 単段式液体燃料ロケット
誘導方式 慣性誘導
発射
プラットフォーム
輸送起立発射機
輸送機体 輸送起立発射機
テンプレートを表示

TR-1 テンプ (ロシア語: Темп-СTemp-S; 「スピード」の意) は、 冷戦中にソビエト連邦が開発・配備した移動式戦域弾道ミサイルシステムである。NATOコードネームは SS-12 スケールボード。工場名は9M76GRAUインデックスは9К76である。改良型は当初新型と考えられ、SS-22というNATOコードネームを与えられたが、後に元のSS-12に含められるようになった。1960年代半ばから配備された。

TR-1は戦域司令官に核攻撃能力を与えるための移動式兵器として設計された。R-17 スカッドと同じ輸送起立発射機 (MAZ-543) を使用していたが、発射準備完了後にのみ中央から観音開き式に開かれる保護カバーが追加されていた。1988年から1989年にかけてすべて退役した。

採用国

ソビエト連邦
TR-1を配備したのはソビエト連邦軍のみである。チェコスロバキアフラニツェ・ナ・モラヴィエに39基、東ドイツにはケーニヒスブリュックに19基、ビショフスヴェルダに8基、ヴァーレンに22基、ヴォクールに5基など、ワルシャワ条約機構加盟国にも展開され[2]西ドイツ全域、スカンジナビア半島の一部の他、フランスオランダを射程に収めていた。

関連項目

外部リンク

参考文献

  1. ^ a b TR-1 / SS-12 SCALEBOARD. 米国科学者連盟.
  2. ^ Treaty between the United States of America and the Union of Soviet Socialist Republics on the Elimination of their Intermediate-Range and Shorter-Range Missiles - Memorandum of Understanding”. State Department web site. 2013年11月7日閲覧。
  • Hogg, Ian (2000). Twentieth-Century Artillery. Friedman/Fairfax Publishers. ISBN 1-58663-299-X



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  TR-1_(ミサイル)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「TR-1_(ミサイル)」の関連用語

TR-1_(ミサイル)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



TR-1_(ミサイル)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのTR-1 (ミサイル) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS