TAクローニング
オーバーハングがアデニンの断片とチミンの断片をリガーゼでライゲーションする、クローニング手法。TdT活性を持つポリメラーゼで作成したPCR産物のT-ベクターへライゲーションすることを示すことが多い。
ライゲーション反応は通常のリガーゼ反応と同様だが、キット製品によっては、ライゲーションの反応性を高めるためにT-ベクターの末端にトポイソメラーゼを結合させたものを用いているものがある。
他の方法との比較
この方法は制限酵素処理が無く、セルフライゲーションも(ある程度)防ぐことが出来るため、作業時間が短くてよいのが利点。一方、インサートの向きを決められないのが欠点である。(シークエンサーが気軽に使えるすばらしい環境だと欠点にはなりませんが・・)
CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported
- TAクローニングのページへのリンク