篩法とは? わかりやすく解説

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篩法

(Sieve theory から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 01:16 UTC 版)

篩法(ふるいほう)、または単に(ふるい)とは、数論でよく使う技法の総称である。

整数をふるった集合 (sifted set) の元の個数を数えたり、その大きさを評価したりする。篩の操作によって得られる集合の例として、ある数を超えない素数の集合が挙げられる。つまりいにしえのエラトステネスの篩、あるいは一般にルジャンドルの篩と呼ばれるものである。しかしこれらの篩を直接用いた素数分布の定量的研究は、誤差項の累積というどうしようもない困難に直面した。20世紀に入り、双子素数予想ゴールドバッハ予想などの研究の中でこれらの困境を克服する方法が見いだされ、現在ではブルンの篩をはじめ、セルバーグの篩、大きな篩といったものが編み出されている。

これらの原始的なエラトステネスの篩の発展形においては、ふるわれた(評価されるべき)集合を、他の解析しやすいより単純な集合によって近似することや、sieving function などとよばれる関数の巧みな構成、等の改良が含まれる。

篩法の現代的理論の当初より目的とされた問題の多くが未解決として残されている中、特に数論の他の方法との併用によって部分的な結果が多く得られている。その一部は以下のものである

  1. ブルンの定理双子素数の逆数の和が収束することを述べた定理(他方素数の逆数の和は発散する)
  2. 陳の定理;素数 pp+2 が素数か、あるいは二つの素数の積となるものが無限に存在することを述べた定理;この陳景潤による密接に関係した今一つの定理に、十分大きな偶数は、素数と、高々素因数が二つの数との和として表される、というものがある。これらは現在、双子素数予想及びゴールドバッハ予想に最も肉薄した結果である。
  3. The fundamental lemma of sieve theory;(大雑把に言えば)N 個の数の集合をふるう時、
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