Scalable Vector Extension(SVE)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 02:30 UTC 版)
「AArch64」の記事における「Scalable Vector Extension(SVE)」の解説
スケーラブルベクター拡張機能(SVE)は、ハイパフォーマンスコンピューティングの科学的ワークロードのベクトル化のために特別に開発された「ARMv8.2-Aアーキテクチャー以降のオプションの拡張機能」。この仕様では、128〜2048ビットの可変ベクトル長を実装できる。この拡張機能は、 NEON拡張機能を補完するものであり、これに置き換わるものではない。 512ビットのSVEの一種は、富士通 A64FXARMプロセッサを使用して富岳スーパーコンピュータに実装されている。 富岳は、2021年に本格稼働を開始し、当時世界最高性能のスーパーコンピュータとなった。 SVEはGCCコンパイラによってサポートされており、GCC 8は自動ベクトル化をサポートし、GCC10はC組み込み関数をサポートしている。 2020年7月の時点で、 LLVMとclangはCとIRの組み込み関数をサポートしている。 ARM独自のLLVMフォークは、自動ベクトル化をサポートしている。
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