S477G/N
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 18:15 UTC 版)
「SARSコロナウイルス2の変異株」の記事における「S477G/N」の解説
SARS-CoV-2における受容体結合ドメイン (RBD) の非常に柔軟な領域は、残基475から残基485まで続き、いくつかの研究でバイオインフォマティクスと統計的手法を使用して特定された。オーストリアのグラーツ大学とBiotech Company Innophoreは、位置S477が構造的に最も高い柔軟性を示していることを、最近の出版物で示した。 また、S477はSARS-CoV-2変異体のRBDで最も頻繁に交換されたアミノ酸残基でもある。hACE2への結合プロセス中にRBDの分子動力学シミュレーションを使用した結果、S477GとS477Nの両方がSARS-COV-2スパイクとhACE2受容体との結合を強化することが示された。ワクチン開発企業のBioNTechは、2021年2月に発行した査読前論文において、将来のワクチン設計に関連する成果としてこのアミノ酸交換を発表した。
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