廃棄物固形燃料とは? わかりやすく解説

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廃棄物固形燃料

(Refuse Derived Fuel から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/16 16:47 UTC 版)

廃棄物固形燃料(はいきぶつこけいねんりょう、ごみ固形燃料、英語:Refuse Derived Fuel、RDF[注釈 1])とは、一般家庭から捨てられた生ゴミプラスティックゴミなどの廃棄物を原料とした、固形燃料である。


注釈

  1. ^ 英語のRDFについては、「ゴミ由来燃料のRDF」の節を参照。
  2. ^ ただし、日本でゴミ減量の切り札として注目を浴びたのは、何もRDFだけではない。RDF以外にも、日本では生ゴミを破砕して下水道に流し下水処理場で嫌気醗酵してメタンを取り出し減容処理する方法や、家庭でのコンポストの設置など、他の方法も実施された。原料にするとRDFの品質を低下させ易い生ゴミを、RDFの原料から取り除くべきとの提言もあり、その場合には、このような処理方法も考えらえる。もちろん、これ以外にも、古紙やガラスや金属類などを分別して資源化するリサイクルや、捨てる前に再利用するリユースや、そもそもゴミになるような物を入手しない事なども、ゴミの減量のために啓蒙された。
  3. ^ 水が物質に吸着された事によって発熱する現象は、身近な所で利用されている。例えば、冬物衣料の材料に利用される場合のある発熱繊維は、ヒトの身体から蒸散される水分が発熱繊維に吸着された時に発生する、吸着熱を利用した物である。
  4. ^ ちなみに、RPFとは異なるものの、ポリプロピレンのサーマルリサイクルについては、よく知られている。

出典

  1. ^ 3.3 乾留ガス化』 p.5
  2. ^ 山本 2000(要旨でも出典としては充分だが、全文の参照を推奨する)
  3. ^ 井熊 均・岩崎 友彦(編著)『図解 よくわかる リサイクルエネルギー』 p.58、p.59日刊工業新聞社 2001年12月28日発行 ISBN 4-526-04862-3
  4. ^ 井熊 均・岩崎 友彦(編著)『図解 よくわかる リサイクルエネルギー』 p.58 日刊工業新聞社 2001年12月28日発行 ISBN 4-526-04862-3
  5. ^ “モキ製作所、RDF事故の防止へ生ごみ分離を提案”. 日本食糧新聞. (2004年2月25日). https://news.nissyoku.co.jp/news/nss-9282-0048 
  6. ^ a b c d 夢のごみ固形化燃料、買い手なし…検査院がメス」『読売新聞』、2010年10月25日。2010年10月25日閲覧。
  7. ^ a b 家庭ゴミを発電燃料に 爆発事故12年目の再挑戦”. 日本経済新聞 (2015年5月26日). 2019年10月2日閲覧。
  8. ^ 中西 貴之 (2007年10月25日発行). 人を助ける へんな細菌 すごい細菌. 技術評論社. pp. 128-129. ISBN 978-4-7741-3220-4 
  9. ^ 日本水産学会 (1973). 食品の本. 恒星社厚生閣. pp. 142 
  10. ^ 村田敏「ごみ固形燃料の火災事故に対する過乾燥有機物における水分吸着熱からの一考察」『冷凍』第79巻第922号、日本冷凍空調学会、2004年8月、634-640頁、ISSN 00343714NAID 40006387377 
  11. ^ 安原昭夫 2006.
  12. ^ 村田敏「研究要報 穀物の混合による発熱と昇温」『農業および園芸』第77巻第9号、養賢堂、2002年9月、1018-1020頁、ISSN 03695247NAID 40005469235 
  13. ^ 村田敏「穀物の混合による発熱と温度上昇: その熱力学とシミュレーション」『農業機械学会誌』第64巻Supplement、農業食料工学会、2002年、543-544頁、doi:10.11357/jsam1937.64.Supplement_543 
  14. ^ “RDF事業 - 終了前倒し、19年9月に 新施設完成早まり 県運営協 /三重”. 毎日新聞. (2018年7月20日). https://mainichi.jp/articles/20180720/ddl/k24/010/141000c 
  15. ^ “<1年を振り返って>RDF発電が終了”. 伊勢新聞. (2019年12月22日). https://www.isenp.co.jp/2019/12/22/39878/ 
  16. ^ バイオマス燃料化施設、来年3月で事業廃止 約5億円、補助金など国に返還へ-白老町”. 苫小牧民報 (2018年11月10日). 2018年11月19日閲覧。
  17. ^ “プラゴミ→高発熱固体燃料 静岡大、中国で23年めど実用化”. 日刊工業新聞. (2019年1月28日). https://www.nikkan.co.jp/articles/view/503962 
  18. ^ a b 王子製紙(編著)『紙の知識100』 p.203 東京書籍 2009年6月12日発行 ISBN 978-4-487-80258-6
  19. ^ 王子製紙(編著)『紙の知識100』 p.176、p.177、p.180、p.181、p.203 東京書籍 2009年6月12日発行 ISBN 978-4-487-80258-6
  20. ^ ごみ資源化工場ほか施設管理事業 - 事業系ごみを固形燃料へリサイクル (札幌市環境事業公社)


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