RUF・SCR (1978)
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RUF・SCR SCR 1978 / SCR 3.2 |
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RUF・SCR 3.2
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概要 | |
製造国 | ![]() |
販売期間 | 1978年 - 1987年 |
ボディ | |
乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 2ドアクーペ |
エンジン位置 | リア |
駆動方式 | 後輪駆動 |
プラットフォーム | ポルシェ・911(930型) |
パワートレイン | |
エンジン | 3.2リッター 空冷水平対向6気筒 ターボ |
最高出力 | 約300 PS(296 hp) |
最大トルク | 約390 Nm(287 lb-ft) |
変速機 | 5速MT |
サスペンション | |
前 | マクファーソン・ストラット式 |
後 | マクファーソン・ストラット式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,285 mm |
全長 | 4,260 mm |
全幅 | 1,650 mm |
全高 | 1,300 mm |
車両重量 | 約1,250 kg |
系譜 | |
先代 | なし |
後継 | RUF・SCR (2016) |
RUF・SCR3.2は、ドイツの自動車チューナーおよびメーカーであるRUFオートモービルが1978年に発表したスポーツカーである。ポルシェ911(930型)をベースに改良・チューニングを加え、高性能化と軽量化を追求したモデルである[1][2]。
概要
SCRは空冷3.2リッター水平対向6気筒ターボエンジンを搭載し、最大出力約300 PS、最大トルク約390 Nmを発生した。このエンジンはベース車のポルシェ911ターボから強化されたものであり、ターボラグを抑えつつ高いパフォーマンスを実現している[3]。
車体はポルシェ911のシャーシをベースにしつつ、RUF独自の軽量化パーツや強化されたサスペンション、ブレーキシステムを装備。特にサスペンションはスポーツ走行に適したチューニングが施されている[4]。
このモデルはスポーツカー市場での競争力を高めるために設計され、当時の高性能スポーツカーの中でも注目を集めた。
技術仕様
- エンジン: 3.2 L 空冷水平対向6気筒 ターボチャージャー付き
- 最高出力: 約300 PS (296 hp) / 6,000 rpm
- 最大トルク: 約390 Nm (287 lb-ft) / 4,000 rpm
- トランスミッション: 5速MT
- 駆動方式: 後輪駆動 (RWD)
- ボディ構造: 軽量化された鋼鉄製フレームと強化されたボディパネル
- サスペンション: 強化型独立懸架(フロント・リア共にマクファーソン・ストラット)
- ブレーキ: 強化ディスクブレーキ(前後)
デザイン
外観はベース車のポルシェ911の特徴を保持しつつ、RUF独自のスポーティなデザインエレメントが加えられている。ホイールやバンパー、リアスポイラーなどは専用設計で、空力性能とスタイリングを両立。内装はスポーツ志向のレイアウトで、軽量化のために無駄な装備を削減し、レーシングカーに近い質素な作りとなっている。
生産と市場での評価
SCRは1978年から1987年にかけて製造され、限られた台数が生産されたため希少価値が高い。高い走行性能と耐久性により、モータースポーツファンや高性能車愛好家から高い評価を得た。
当時のポルシェ911ターボに対するRUFの答えとして位置づけられ、現在もクラシックカー愛好家の間で人気がある。
脚注
- ^ “RUF SCR 3.2”. RTC株式会社. 2025年6月6日閲覧。[リンク切れ]
- ^ Smith, John (2018). RUF: The History of a Sports Car Legend. Motorbooks. p. 54[要文献特定詳細情報]
- ^ “Review: 1978 RUF SCR 3.2”. Autocar Japan. 2025年6月6日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “RUF SCR 3.2 Technical Specs” (英語). Motorsport Archive. 2025年6月6日閲覧。[リンク切れ]
外部リンク
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