黎明 (クルアーン)
(Q113章 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 20:05 UTC 版)
黎明(アル・ファラク、アラビア語: سورة الفلق)とは、クルアーンにおける第113番目の章(スーラ)。5つの節(アーヤ)から成る[1]。井筒俊彦は黎明章をマッカ啓示初期の代表作としているが[2]、マッカ時代最後期の啓示としているウィリアム・ミュアや[3]、マッカ啓示もしくはメディナ啓示であるとして啓示時期を断定していないジャラーラインなど[4]、成立時期は諸説ある。章題は冒頭の「黎明の主」から取られており、ここで黎明と訳されているファラク (falaq)の意味は火獄の牢屋や大地の窪み、朝など様々な解釈がなされている。falaqは裂く、開くという意味のfuliqa (faaliqa)と同じ語根の語であり、家畜章第95節「穀粒や堅い種子を裂き開く[5]」などに用例が見られる[6]。
- ^ a b 日本ムスリム情報事務所 聖クルアーン日本語訳
- ^ 井筒 (2013) 227頁。
- ^ ベル (2003) 331頁。
- ^ a b c d アル=マハッリー、アッ=スユーティー (2006) 633頁。
- ^ 日本ムスリム情報事務所 聖クルアーン日本語訳より引用
- ^ a b アル=マハッリー、アッ=スユーティー (2006) 634頁。
- ^ 岩波イスラーム辞典(2002)
- ^ 牧野 (2001) 557頁。
- ^ デロッシュ (2009) 104頁。
- ^ ベル (2003) 104頁。
- ^ 井筒 (2013) 324-325頁。
- ^ 井筒 (2013) 325頁。
- ^ 井筒 (2013) 226頁。
- ^ 井筒 (2013) 228頁。
- ^ 井筒 (2013) 228-229頁。
- ^ 井筒 (2013) 230、325頁。
- ^ 井筒 (2013) 231、325頁。
- ^ 井筒 (1958) 363頁。
- ^ 井筒 (2013) 326-327頁。
- ^ 井筒 (1958) 368-369頁。
- ^ 井筒 (2013) 224、227、232頁。
- 1 黎明 (クルアーン)とは
- 2 黎明 (クルアーン)の概要
- 3 参考文献
- 4 関連項目
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