イムラーン家_(クルアーン)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イムラーン家_(クルアーン)の意味・解説 

イムラーン家 (クルアーン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 03:18 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
イムラーン家
آل عمران
Āl Imrān
アーリ・イムラーン
イムラーン家
啓示 マディーナ啓示
章題の意味 ムーサーその他多くの預言者を輩出した、イムラーン家のことについて述べられる[1]
詳細
スーラ 第3章
アーヤ 全200節
ジュズウ 3-4番
ルクー 20回
語数 3503語
文字数 14605文字
神秘文字 الم
前スーラ 雌牛
次スーラ 婦人
テンプレートを表示
音楽・音声外部リンク
Islam House - タルティール朗誦法。
朗誦者: ファーリス・アッバード
音楽・音声外部リンク
Islam House.com - タジュウィード朗誦法。
朗誦者: ムハンマド・スィッディーク・アル=ミンシャーウィー

イムラーン家』とは、クルアーンにおける第3番目の章(スーラ)。200の節(アーヤ)から成る[1]

スーラの冒頭に3つの文字、Muqatta'at(神秘文字とも)が置かれている計29スーラのうちの一つ[2]

章名

章名、آل عمران (アーリ・イムラーン)は、第33-62節でイムラーンー族について概説していることにちなんでとられている[3]

イムラーンとは、イエス・キリストの母マリア(マルヤム)の父とされる[4]が、同時に「ムーサーの父」という見解もある[5]

内容と背景

この章の背景には、メディーナ市内のユダヤ教徒の不穏な動静とウフドの戦いの敗戦がある。ムハンマドの率いる軍勢はバドルの戦いでマッカ勢に勝利したが、ウフドの戦いでは軍紀違反から手痛い敗北を喫し[6]、多くの若者を失った。 この章はイムラーンからイーサー(イエス)に至るイムラーン家を概説するほか、ウフドの戦いについてふれ、アッラーのために戦って命を落とした者たちはアッラーの恩寵の元に安らいでおり、アッラーに帰依する者には楽園が用意され、啓典の民(ユダヤ教徒とキリスト教徒)でもアッラーに謙虚に仕える者は報いられるが、不信仰の人々にはやがて恐ろしい懲罰が用意されていることが語られる。

アラビア語による『イムラーン家章』全文

参考文献

  • 中田香織訳、中田考監訳 『タフスィール・アル=ジャラーライン (ジャラーラインのクルアーン注釈) 第1巻』 日本サウディアラビア協会 2002年10月
    タフスィール・アル=ジャラーラインはTafsir al-Jalalayn(英語)も参照。
  • 井筒俊彦訳『コーラン(上)』岩波書店 2004年
  • 小杉泰『『クルアーン』語りかけるイスラーム』岩波書店 2009年

脚注・出典

  1. ^ a b 日本ムスリム情報事務所 聖クルアーン日本語訳
  2. ^ この章の冒頭文字は「アリフ・ラーム・ミーム」
  3. ^ http://www.krn.org/ja/3.aspx
  4. ^ 井筒訳『コーラン(上)』
  5. ^ 中田香織訳、中田考監訳 『タフスィール・アル=ジャラーライン (ジャラーラインのクルアーン注釈) 第1巻』
  6. ^ 小杉『クルアーン』

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イムラーン家_(クルアーン)」の関連用語

イムラーン家_(クルアーン)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イムラーン家_(クルアーン)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイムラーン家 (クルアーン) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS